4話 ページ5
〜翌日〜
ﾁｭﾝﾁｭﾝ
窓の向こう、二匹の雀が楽しそうに飛んでいた
貴「いいなぁ…」
私もあんな風に…自由に、なにものにも縛られず外を走り回りたいな…
Aがこのことを思わない日は無かった
小学校に行って友達と遊んだり、喋りあったり、運動もしたい
それが、今のAの夢だ
ｶﾞﾗ
菅原「おはよう、Aちゃん」
貴「おはようございます」
菅原「実はね、この病室に男の子が入院することになったの
仲良くしてあげてね」
貴「はい」
菅原「たぶんもう少しで来ると思うから」
菅原はじゃあねと言って病室から出ていった
その数分後
ｶﾞﾗ
?「………」
菅原が言っていたであろう男の子が入ってきた
看護師「なにかあったら、このボタンを押して呼んでくださいね」
看護師は出ていき、Aと男の子の二人きりになった
貴「私は花園A、あなたの名前は?」
Aは元気よく男の子に自己紹介をした
一方男の子は
?「僕に構わないでよ」
と言ってそっぽを向いた
貴「あ、ごめんね。初対面なのに馴れ馴れしくしすぎたね」
?「……」
男の子はなにも喋らず、Aに背を向けるようにして寝転がり、布団をかぶった
貴(眠いのかな…?)
Aはそれ以上喋ることなく、もう一度窓の外を眺めた
貴(先生にはあんまり動かないほうがいいって言われたし…なにもすることないや…)
なにをしようか考える
すると
ﾁｭﾝﾁｭﾝ
貴「あ」
雀が病室に入ってきて、Aの膝の上にのった
貴「ふふ、可愛い」
しばらく雀を見ていると、どこからか視線を感じた
貴「?」
顔をあげると、男の子と目があった
男の子は慌てて目を逸らし、また布団をかぶってしまった
貴「??(触りたいのかな?)」
Aは雀を優しく手の平にのせ
車イスにのり、男の子のほうまで行った
貴「触る?可愛いよ」
?「………」
男の子は布団から顔を出し、Aと雀を交互に見ていた
貴「ほら」
?「………」
男の子はゆっくりと起き上がり、雀を撫でた
ﾁｭﾝﾁｭﾝ
?「かわいい…」
強ばっていた男の子の顔が少しずつ緩んできていた
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彩 - 骸オチ希望です (2016年5月7日 22時) (
レス) id: f91aa05aa5 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - この作品面白いですね (2016年4月12日 21時) (レス) id: f91aa05aa5 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - とても面白いです！雲雀オチ希望です！！ (2014年12月20日 10時) (レス) id: c8d1c0c19c (このIDを非表示/違反報告)
りおちゅん 。(プロフ) - すっごい面白いです！これからも更新頑張ってください！！応援してます！！！ (2014年12月11日 16時) (レス) id: 13301fb64c (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - とても面白いです！オチは1の雲雀さんを希望します!更新頑張ってくださいね！ (2014年12月10日 17時) (レス) id: 69b7dfdcf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天翔龍 | 作成日時：2014年8月12日 0時
