遠い遠い恋物語

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そういえば今何時なんだろ


ふとスマホの画面をつけると3:00

えっもうそんな時間？？



楽しい時間はあっという間っていうけどほんとそれ


楽しい･･･？んー･･･楽しい･･･のかな


お酒が弱い健ちゃんは
｢ちょっと横になるわ｣

遠くにあったソファ席に横になるとそのまま寝てしまった


美優は隆二に自分をアピールしてそこに悠くんも混ざって3人仲良さそうに話す



あたしの行き場がない･･･


しかたない。片付けでもしよっと



鍋を運び洗い場で鍋を水に浸す


次に食器を取りに行こうと振り向くと


岩｢ここでいい？｣


剛典の手には食器


｢え？あ、うん。ありがと｣

岩｢じゃんじゃん持ってくるね！｣




グラスを洗う洗い場はカウンター内だけど

大きい食器を洗うところは奥のキッチンにあって


テンポよく剛典が食器を持ってきてくれた



カチャカチャ･･･と食器を洗う音と


かすかに聞こえる美優たちの笑い声




臣くん･･･1人なのかな



岩｢はいっこれで最後ね｣

｢助かった。ありがとね｣

岩｢ううん。俺も洗おうか？｣

｢いや、いいよ2人で洗うほど広くないし｣

岩｢･･･さっき外で臣さんと何話してたの？｣




どきっ



抱きしめられてたことを思い出して手が止まる




それを見て何かを悟ったのか



岩｢まっ！別に知らなくてもいっか｣

そう言ってあたしが洗った食器を拭いていく




岩｢まぁ･･･迷惑だって言われるまで俺は諦めないつもりだしね｣



それ遠回しにやっぱり、好きってことなのかな･･･？

そんな時ですら臣くんのことが頭をよぎった




ダメな女だなぁほんと


岩田ファンに知られたらあたし確実に消されるな




ほんとストレートすぎて返事に困る



｢ありがと。二人でやると早いね｣


あっという間に洗い物は終わり


｢あとはグラスだけだし1人でできるから｣


カウンターに戻ると1人でしっぽりと飲んでる彼がいた


なんか･･･寂しそうに見えるのあたしだけかな･･･



手伝うよと言ってくれたけど

1人にさせたくなかったあたしは
半ば強引にテーブルに戻らせた



水の音とグラスが重なる音


剛典と臣くんが話してる声をわざと聞こえないように
あえて水を強めに出した



チラッ チラッとたまに横目で見ると
笑いながら何か話してる




なぜかほっとした

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