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「男同士の真剣な話なんすけど」
祐のその一言から始まった話題。傍からしたらくそしょうもない以外の何物でもないのだが、年下の彼女がいる俺達にはやはりそれなりに大事な話題であった。
「…その話する?」
8Pの撮影終わり。午後の収録でこの後予定が無いことから二人でご飯。向こうから誘うの珍しいなと思ったけど蓋を開けたらこれだった。
「いやぁ〜…俺もどうすればいいのかわからなくて……」
「そんなに千本木さんと話さないからわかんないけど、二人仲良いじゃん、どうなの?」
「それとこれとは違うの分かりますよねぇ!?」
いやわかるんだけどさ、俺たちとそっちじゃ状況違う〜と思いながら口にご飯を運ぶ。軽く咀嚼してからお茶を飲んでそれを流し込む。
「…んじゃあ榎木さんはどうなんすか?おちゅとソーユーコト…」
「うるさい。節菜がその気になったらでいいんだよ」
つ、つら…!とぼぼ噎せるように返す。うるせぇ、やめろ。勝手に節菜を汚すな。
「知らないでしょ、節菜って彼氏いた事ないの」
「………マジすか」
「マジ。言質取ってる。」
なんの言質ですかそれ。うるせえ。とまた会話が一往復した。
うるせぇしか言ってねぇな、俺。恥ず。
その頃。
「ぼんちゃんどうしよぉ〜〜〜〜〜〜〜」
「私もわからんって!てか節子だけの問題じゃないのこれは!」
「でも私何も出来ない〜そろそろ嫌われる〜〜〜……」
なんて会話があったとかなかったとか。…あったんだろうな。
……
載せるか迷った
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作者名:東城つばさ | 作成日時:2021年7月24日 0時