検索窓
今日:7 hit、昨日:35 hit、合計:30,979 hit

213 ページ24

「せつが話を?」

「二人曰く、だけどね」

秋笛最終回Aパートの収録。スタジオ。
ここに来て節菜はスケジュールが合わずまさかの別日収録らしい。
レギュラーなのにそんなことある?と思ったけど、大事な仕事が入ったそうで、Aパートの節菜のセリフが少ないことから別日で決定していたそう。現場に来て姿がないことに焦っていたのだが、杉田さんが声をかけてくれたことによりその事実が発覚した。
俺に伝えてくれなかったのも気になるけど、余程大事な仕事なんだろうか。

…そして、あの日のことも話を聞けた。

ご飯に誘い、新人二人と色々話したそう。自分が役者を目指したきっかけとか、一オタクとしての関わり方とか、同じような立場の二人に自分なりの意見を告げたそう。

「新人くん二人とも『すごく楽しく飲ませてもらったし、役者としても人間として貴重な話を聞けたし考えさせられたし、奢ってくれたしいい人だった!』って答えてくれたよ。」

「…なんでそれを僕に?」

「いや、榎木くんも雄馬くんも絡まれてたでしょ?塩月ちゃんと仲良いから一応。」

塩月ちゃん、役者としてあの二人を見てて、ちゃんと評価してその上でアドバイスして、凄い子だよ。なんて褒め称える杉田さん。


もしかしたら俺の方が、子供だったのかもしれない。


「…榎木くん、頑張れよ」

「!?……あ、はい」

軽く笑って新人二人とスタッフに声をかけに行く杉田さん。…これはしてやられた。



畠中くん俺を使うとはやるなぁ〜、なんて彼が思っているとは知らなかったが。

214→←212



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
165人がお気に入り
設定タグ:声優 , 榎木淳弥
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:東城つばさ | 作成日時:2021年7月24日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。