きっと、ぜったい、だいじょうぶ。ふぃふす。【榎i木l淳i弥】 (ページ11)

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「眠いんでしょ。」

助手席をチラッと覗けば半開きの目。「寝てていいよ？」と笑えば「い、いや、我慢…」とひよりちゃんは頭を振った。

「…節菜さんの人脈、凄いなぁって実感しちゃって」

「っはは、皆が仲良くしてくれてるからさ。私は何も凄くないよ。」

「でもでも！ああやって皆から信頼されてるのは普段の行いですもん。やっぱり私の大好きな節菜さんだなって。」

ちょっと恥ずかしいですけど！とはにかんだ様な音色に、赤信号で止まってから吹き出す。

「聞かされるこっちも恥ずかしいって！」

「あはは！………って、今気がついたんですけど、それ」

キーケース、と目をつけられたことに若干照れる。

「よく見てるね」

「前黒いやつでしたもんね？緑可愛い。…あ、もしやプレゼントです？」

「びーんご。誕生日の時にね、紅茶と一緒に。」

「うはー！流石過ぎる、榎木さんわかってる！」

私も誕生日そろそろだし、彼なにかしてくれるかなぁと窓の外を見る。それを見てから青い信号を確認して、アクセルを踏んだ。

「話聞く限りいい人そうじゃん？…絶対ご飯セッティングとかしてくれると思う。その感じ溺愛じゃん。」

「えっへへ、頼もしい人なんで。」

「甘えるんだぞ～。…あれ、コンビニ寄るんだっけ？」

「はい！そこで下ろしちゃってください！」

おっけー、と駐車場の敷地に入り車を停める。ドアを開けて出ていくひよりちゃんに「ちゃんと周りみて、気をつけて帰ってね」と念を押してから店内に入るのを見送り、自宅に帰るため車を動かした。