ep.40 ページ48
「そう言ってくれると思ってたよ。
任務は二週間後の六月一五日！それまでに傘下の中から任務に参加させる陰陽師を選んでおいてね。」
そう言うと、有馬様はさっと踵を返した
「じゃぁ、僕はこれで。」
そうして有馬様はすぐに見えなくなった
有馬様がいなくなった後、私と天馬はみたらし団子をほおばっていた
美味しいけど、なかなか食べるのが難しい
そんな中、考えるのはやはり任務のことだ
私は無悪に会ったことがあるらしいが、その時の記憶を封じられているため、実質その姿は知らない
千怒に次いで最強と言われる婆娑羅、無悪
一体どんな姿をしているのだろう
「無悪って、どんな奴なんだろうな。」
自分の思考が口を次いで出たかと思ったが、その言葉をつぶやいたのは天馬だった
「私も同じこと考えてた。」
同じことを考えていたということに、少し嬉しい気持ちになる
「まぁ、どんな奴だろうと倒すけどな。」
そう言って、自慢げに胸を張る天馬
そのやりとりの中で、有馬様が来る前に言おうとしていたことを思い出した
「そうだ、天馬。ありがとね。有馬様が来る前に言ってくれたこと。
なんだか、世にいう告白ってやつみたいだったね。かっこいいなって思っちゃった。」
天馬のことはずっと弟みたいに思っていたけど、なんだが成長したな、と思った
最近、そう思うことが多くなってきた
「あぁ…。」
天馬は困ったように頭を掻いた
そのまましばらく視線をさまよわせていた天馬は、突然思い出したように「あ、忘れてた」と声をあげた
天馬が探り始めたのは、まだ手を付けていないみたらし団子の箱の山
一体何をしているのだろうと様子を見ていると、私の前に一つ、和菓子の箱が差し出された
みたらし団子の箱に紛れて、それがあること気付かなかったが、私の前に置かれたのはお饅頭の箱だった
私はそれに見覚えがあった
「ガキの時、確か、それ好きだって言ってだだろ？」
幼い頃、私は和菓子より洋菓子の方が断然好きだった
そんな私に和菓子の良さを認めさせるため、天馬が持ってきたのがこのお饅頭だったのだ
表面にうさぎの顔がかかれていて、まるで雪うさぎみたいだと心が躍ったのを覚えている
ただ、中に入っているのが餡子ではなくカスタードクリームだったので、完全な和菓子とは言えない、と天馬に突っ込んだ記憶がある
でも、それから和菓子に興味を持ち出して、洋菓子と同じくらい好きになったのだった
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彩野(プロフ) - 葉桜さん» いいですね…。私は早生まれゆえ、誕生日はまだまだ先だから羨ましいです！ (2017年11月13日 19時) (
レス) id: d41b0db63a (このIDを非表示/違反報告)
葉桜 - 私 お誕生日でもらいました (2017年11月13日 19時) (レス) id: e68b0f2156 (このIDを非表示/違反報告)
彩野(プロフ) - そうなんですか！月曜日に買いに行く予定なんです！超美形…、めっちゃ気になる… (2017年11月4日 21時) (レス) id: d41b0db63a (このIDを非表示/違反報告)
ハロハロ(プロフ) - そういえばこの間出た１３巻の最後の方の次巻予告で無悪が出てきましたね。凄い美形 (2017年11月4日 20時) (レス) id: e0ea4177aa (このIDを非表示/違反報告)
彩野(プロフ) - ライカさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2017年10月25日 18時) (レス) id: d41b0db63a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩野 | 作成日時：2017年8月7日 16時
