ep.20 ページ25
「有馬様っ！それは私がすべきことで、有馬様はそんなことをする必要なんてありません！」
慌てて有馬様に駆け寄る
すると、背中に沢山の声がかかる
「有馬様も美黎も頭なんて下げなくていいぞ。今回は特別にタダでやってやるよ。」
「有馬殿おぉぉぉっ！引き受けたのでああぁぁる！」「美黎は絶対に助けるっスよ。」
「(^O^)／」「無悪は絶対に倒すのだ、だから有馬たんも美黎たんも安心するのだ。」
「T-A-O-S-U 倒す」
口々にかけられる暖かい言葉に、それまで感じていた恐怖が解けていった
気が緩んだからか、はたまた皆の大きくて暖かい優しさに触れたからか、胸がいっぱいになる
大粒の涙がとめどなく溢れてくるのに時間はかからなかった
「ほんとに…っありが…とう…ござい、ますっ。」
お礼を言う言葉に嗚咽が入り混じる
何度言っても足りるわけはないけれど、頭を下げて、しゃくりあげながら何度も同じ言葉を紡ぐ
「お前、なっさけない顔してんなぁ。んん？こういう時は笑って『ありがとう』とか言っときゃいいんだよ。」
頭に何かが乗ったのを感じて顔を上げると、不敵に笑った天馬が頭を撫でてくれていた
「そうスよ。せっかく綺麗な顔してるんスから笑った方が絶対可愛いっスよぉ。
それに笑ってくれた方がやる気出るっス。」
近くに来てくれた勘久郎様も、そう言って涙を拭ってくれる
二人の優しさに、また涙がにじんできたけれど、それが頬を伝う前に私は笑った
「ありがとう。」
目が腫れているだろうし、泣き笑いに近かったはずだから、ひどい顔だったと思う
けれど二人は「それでいい/いいっス」と満足げに目を細めた
すると、部屋の隅で声があがった
「すばるさん、どうしたんですか？」「おい、すばる。お前が泣いてどうすんだよ。」
士門君と美玖様が姉様に話しかけている
見ると、姉様が整った顔を歪ませて泣いていたのだ
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彩野(プロフ) - 葉桜さん» いいですね…。私は早生まれゆえ、誕生日はまだまだ先だから羨ましいです！ (2017年11月13日 19時) (
レス) id: d41b0db63a (このIDを非表示/違反報告)
葉桜 - 私 お誕生日でもらいました (2017年11月13日 19時) (レス) id: e68b0f2156 (このIDを非表示/違反報告)
彩野(プロフ) - そうなんですか！月曜日に買いに行く予定なんです！超美形…、めっちゃ気になる… (2017年11月4日 21時) (レス) id: d41b0db63a (このIDを非表示/違反報告)
ハロハロ(プロフ) - そういえばこの間出た１３巻の最後の方の次巻予告で無悪が出てきましたね。凄い美形 (2017年11月4日 20時) (レス) id: e0ea4177aa (このIDを非表示/違反報告)
彩野(プロフ) - ライカさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2017年10月25日 18時) (レス) id: d41b0db63a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩野 | 作成日時：2017年8月7日 16時
