キミとぼく 2 (ページ5)

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繋いだ手から 5 ページ5

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ピンポーン

帰宅後、何もする気が起こらず呆然とソファーに座っいると、インターホンがなった。モニターを覗くと、息を切らした紫耀がいた。

もしかして...別れ話？

震える手を抑えながら、エントランスの扉を開いた。

なんでいきなり来たん？
そんなに早く俺と別れたいん？
もう許してくれんの？
こんな面倒なやつ嫌になった？

マイナスな事ばかり頭を駆け巡る。

しばらくして、部屋のインターホンがなった。

開けたくない...

今すぐ会いたくて、

今はまだ会いたくない。

矛盾する感情に困惑しながらも、紫耀を待たせるわけにはいかないので、ドアをそっと開いた。

｢廉.....｣

なんでそんなに申し訳なさそうな顔してんの...？

別れ話するから...？

部屋に紫耀を招き入れ、無言のまま並んで座る。

いつもやったら何も感じない無言の時間が、今は俺の不安を掻き立てる。

その無言を破ったのは、紫耀やった。

｢廉、ごめん！｣

何のごめん...？
紫耀は何も悪い事してへんやん。
俺が八つ当たりしてもただけなんやから。

それとも、やっぱり...

別れてほしい、のごめん？

嫌や...

紫耀が居らんと俺...

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