キミとぼく 2 (ページ1)

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繋いだ手から 1 ページ1

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sho side

｢紫耀なんかもう知らん！｣

廉と喧嘩をした。きっかけは本当に些細なこと。

俺は廉に笑ってほしくて、いつものように廉のことをいじった。でも、今日はなぜかいつもみたいに笑ってはくれず、その代わりに、そんなに俺の事バカにして楽しい？って怒ってしまった。

俺のいじり方が悪かったのかな、なんて少しは思ったりしたけど、

でも、

本気でバカにするはずないじゃん
なんで、そんなにガチでキレんだよ

って、ちょっとイライラしちゃって...

俺も言い返すうちに、どんどん喧嘩が大きくなっちゃって、ついに廉が怒って楽屋から出ていってしまった。

静まり返る楽屋に、ドアの閉まる音だけが響いた。

他のメンバーも気を遣ってか何も喋らない。

｢はぁ.....｣

あんな自己中なやつもう知らねぇ
確かに最初に揶揄ったのは俺だけど
あんなにキレることじゃねえだろ

｢気まずくしちゃって悪い。俺もう帰るわ。｣

｢お、おう。おつかれ...｣
岸くんがぎこちなくも挨拶してくれた。

そのぎこちなさが岸くんらしくて、少しだけ落ち着くことができた。

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