キミとぼく (ページ41)

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プロローグ～出会い～ 3 ページ41

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「生徒会長、すっごいイケメンやったね！」
「どうしよ、好きになったかも...」
「私も！一目惚れしちゃった」

教室に戻ると、女子も男子もみんな平野先輩の話題で溢れかえっていた。

「平野先輩かっこよかったな～」

隣のやつも同様。

「イケメンやし、声もセクシーやし、完璧やん！男の俺でも惚れちゃいそうっ！」

確かに先輩は完璧や。
でもな、それだけちゃうんよ。
ちょっと可愛らしいとこもあるんよ。

みんなの知らない先輩を俺は知ってる。
まだ先輩のことは全然知らんけど、たったそれだけの事で少し嬉しかった。

「永瀬、帰りのHR終わったらちょっと職員室来て」
「あ...はい」

あれ？
俺なんかやらかしたかな...？

「じゃあ、帰りのHR始めるでー」

「先生」

先生が教壇に立つと、クラスの女子がいきなり手を挙げた。

「どうした？」

「会長って何組なんですかー？」

「平野か？たしか、3年A組やったと思うけど。それがどうした？」

「3-Aなんや！ねぇ、後で行ってみよう！」

「いくいくー！」

「あんまり迷惑かけるなよー」

先輩...A組なんや

女子たちが騒めきたつ中、また1つ先輩を知れて一人で喜んでいた。

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