mine 4 ページ36
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帰宅してからも、廉のことばかりが気になる。
何年も付き合ってるけど、こんなに不安になったのは初めてで、どうしたらいいのかさえも分からない。
あの空間、2人で 今 何をしてるの?
俺がいつも座るソファに 並んで座ってるの?
ベッドで一緒に寝たりなんかしてないよな?
距離が近い廉だから
心配なんだ。
頼むから、俺と廉の空間に入ってこないで...
俺たちの関係を言えたら、どんなに楽だろう。
こんなに心配する事も
こんなに苦しむ事も
なくなるのかな。
───
翌日。
楽屋に現れた廉は いつも通りで、少し安心した。
「那須、昨日 泊まったの?」
1番気になってた事を廉に聞く。
「泊まってへんで。」
よかった...
普通はそれだけで充分安心するだろう。
でも、それだけじゃ足りない。
2人で何をしたの?
2人で何を話したの?
いつまで2人でいたの?
聞きたいことは山程あるけど、廉はしつこいのを嫌うから。
その不安たちは、俺の中に静かに沈めた。
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作者名:ゆうき | 作成日時:2019年10月8日 1時