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君の存在18 ページ31






「ごめん...廉がそんなに思い詰めてることに気づかなくて。もっと早く俺が気づいてたら...」

「違う!紫耀は悪ないよ!やから、謝らんといて」


ふわっと優しく微笑んで うん、と頷く紫耀。
その笑顔につられて こっちまで笑顔がこぼれる。




…あぁ、好きになったのが紫耀でよかった


心の中で そう思った。本人には絶対に言わんけど。





「あーーっ。でもほんっとによかったー。廉、本当に他の人のこと好きになったのかとおもったから。廉が離れていっちゃうのかなぁ、ってまじで焦ったんだから!」

「それは、ほんまに ごめん...」

「ふふっ、でも よかった。もう廉のいない人生なんて考えられないもん。...もう俺を1人にしないでね?」

「うん、紫耀のこと 1人にせえへんよ。」

「俺も。廉のことぜっったいに1人になんかしねぇから。」







俺たちは何度だって間違える。




でも、俺たちだから間違わない。




どちらかが間違えたら、もう1人が連れ戻す。





いつまでも一緒だから、互いに手を取り合いながら少しずつ、俺らなりに前に進んでいく。





───



「なぁ、紫耀」
「うん?」
「この前映画で共演してた女優さんとは付き合ってないんやんな?」
「はっ?なにその話!?」
「この記事。なんか噂になってて。てっきり その人といい感じやから俺捨てられるんやと思ってた。」
「何この記事!?俺、女優さんと2人でご飯なんて行ったことないし!ってか、廉のこと捨てるわけねぇじゃん!」
「ふふっ、紫耀は俺に ぞっこん やな」
「...まぁな」
「ふふっ、かぁわいい!」
「やめろよっ」





fin



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作者名:ゆうき | 作成日時:2019年10月8日 1時

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