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打ち上げ花火2 ページ2





俺たちは しばらく 静かに花火を眺めていた。





ドッーーーン!









花火の大きな音が 今は ありがたく感じた。




俺の中で うるさく鳴り響く この音に 気づかれたくなかったから。









君に対する 俺のこの想いは 一生 君には知られたくない…


ずっと いつまでも 君の隣に いたいから…







すると突然 左手に温もりを感じた。




この温もりが 君によるものだって事は すぐに分かった。




さっきまで うるさかった 鼓動が さらに 速くなる。







花火の音なんて 聞こえなくなるくらい。







この気持ちは 掻き消されなきゃいけないのに…




気づかれてはいけないのに…









「廉…ごめん…」





突然 君の悲しそうな声が 聞こえた。




唐突な 君の言葉に ふと視線を上げる。









「俺…廉のこと…好き…」








うるさかったはずの世界が 静寂に包まれた。






真っ直ぐな 君の視線に 捕らわれて、他のものなんて 何も 聞こえなくなった。








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作者名:ゆうき | 作成日時:2019年10月8日 1時

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