mine 6 ページ38
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公演後、2人で廉の家に来た。
一緒に風呂に入り、並んでソファに座る。
いつもなら 携帯を弄ったり、テレビを見たりして 少し寛いでからベッドへ行く。
でも.....
今日は、
触れたい。今すぐにでも。
いつものようにスマホに伸ばそうとする腕を掴んで阻止する。そのまま廉の腰をぐっと引き寄せ後ろから抱き締める。
｢どうしたん？｣
いつもと違う様子に驚いたらしい廉が振り向いて尋ねる。
｢昨日、服あげたの？｣
着替えを取ろうと、開いたクローゼットに感じた違和感。
｢あー.....うん。欲しいって 強請られたから、ちょっとだけあげた。｣
モヤモヤする。
後輩に服をあげることは、今に始まったことじゃない。なんなら、俺だって着なくなった服をたまに あげてるし。
でも、何でだろう。
昨日からどんより曇った心には、そんな些細なことでも嫉妬の材料になる。
廉が着ていた服を他の人が着るなんて
想像するだけで 虫唾が走る。
そんな複雑な俺の心境を読み取ってか 振り向いた廉が言う。
｢でも、紫耀とお揃いの服は1つもあげてへんで...？｣
心配そうに上目遣いで告げられる。
かわいい...
｢最近あげすぎじゃない？ちょっと前にも、弟くんとか他の後輩とかにもあげてただろ？｣
｢そうやなぁ。だいぶ減ったわ。笑｣
｢じゃあさ。明日の仕事、昼からだろ？それまで一緒に買いに行こ！｣
｢え！まじ!?｣
嬉しそうに笑みを浮かべる。
大好きな眩しい笑顔。
守りたい。
この笑顔を 誰よりも近くで、俺が守るんだ。
誰がどんなに足掻こうと、
誰になんと言われようと、
一緒だよ。
何も変わらない。
誰も俺たちの
これからも、
いつまでも、
永遠に 廉は俺のもの。
離さない。
渡さない。
譲らない。
｢ねぇ｣
｢うん？｣
首をかしげながら、振り向く。
そんな廉の耳元で囁く。
｢愛してる｣
赤くなる耳に興奮する。
その可愛らしい耳にかぶりつく。
「……んっ」
｢.....俺も...愛してるっ...｣
感じながらも しっかりと愛を伝えようと頑張る廉が 愛おしい。
愛おしい…俺の廉
そのすべてを喰い尽くすように 肌を重ねた。
fin
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作者名：ゆうき | 作成日時：2019年10月8日 1時
