mine 2 ページ34
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｢それって.....男...？｣
おかしな質問だったかな？
普通は、女の人だよね？
浮所の好きな人、廉のことが好きな人が女性だったら いいんだ。
俺の胸騒ぎも ただの勘違いで済むから。
でも...
男だったら.....？
俺が尋ねてから 返事は返ってこず、空気が静まり返った。
その静けさが、俺の不安を煽る。
それは すでに肯定を表していて、続く言葉を聞き入れたくない と思った。
｢ごめ...｢そ、そうです！｣｣
この話題を終わらそうとすれば、食い気味に浮所が口を開いた。
｢俺の好きな人は、男で、同じメンバーの人なんです...引きますよね.....｣
悲しそうな表情で打ち明けてくれた。
｢引かないよ。｣
だって、俺も同じメンバーの男が好きだから。
ただ、今の俺には 男が廉の事を狙ってる っていう事実の方が衝撃だった。
今まで考えた事もなかった。
俺の廉が 男に狙われるなんて。
あんだけの美貌を持ってるから、女子に狙われることは何度もあった。でも、それは大した問題じゃない。スクープになったらいけないからって 本人も女関係は気にかけてるし、周りの大人の目も鋭い。
だけど、男に狙われてるってなったら話は別だ。
廉のガードも緩くなる。
それに、あの距離感バカも相まってどうなるか分からない。
｢絶対に離すなよ。本当に好きなら、誰にも渡すな。｣
落ち込んでいる後輩に、そう アドバイスした。
まるで、自分に言い聞かせるように。
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作者名：ゆうき | 作成日時：2019年10月8日 1時
