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「JUNGKOOKさんが良いんです。」


僕の肩を小さな手で掴みながら上目遣いをするAさんから目が離せない。僕が求められている理由はわからないけど!こんなの誰だって勘違いしちゃうでしょ!?

思わずごくりと自分が生唾を飲んだのがわかる。


「あの…!」


冷静に考えられず、思わず僕の口から言葉が出る。しかし、その瞬間。

プルル__!

僕の言葉を遮るように大音量で鳴るAさんの携帯。Aさんは驚きながらも画面を確認し、慌て始める。


「あ、収録…!」


その言葉で僕も今が収録前の空き時間だったのを思い出す。僕も携帯を取り出せばヒョンたちやマネージャーから大量のカトクが送られてきている。


『俺たちのマンネはお使いすらまともにできないのか。』
『今日の収録はジョングギお休みか…。』
『あの、本当にグガ収録参加できなくない?』


上からシュガヒョン、ホビヒョン、ジミニヒョン。やばー、と思いながらトーク画面を見ていると新しいメッセージが1つ。


『ジョングガ。後5分で来ないと収録には出れないし、夜ご飯もなし。』


マネージャーから最後の警告とでも言いたげにシンプルな一言。


「よ、夜ご飯なし…!?」


別れの挨拶をするために反射的にAさんを見れば顔面蒼白。


「え!?大丈夫ですか!!?」


硬直してしまっているAさんの携帯を失礼ながら覗き見すれば、マネージャーさん?とのカトクのトーク画面。


『Aさん!?後10分ですよ!』
『不在着信』
『不在着信』
『不在着信』


あーAさんも同じ番組の収録だし、時間ないのか。靴もヒールで走りにくそうだし、歩いてだとここからスタジオまで10分程…。僕は革靴だけどヒールじゃないし頑張れば…。

いや、1つだけ間に合う方法が…しかしそれは失礼では!?でも今はそんなこと言ってられない…!!?


「Aさん…収録に遅れるのと間に合わせるのだったらどっちが」
「間に合う方法があるんですか!?」


そう泣きそうな目で問いかけてくるAさんに、僕は覚悟を決めた。

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まちおか(プロフ) - りおん。さん» ありがとうございます!続きも頑張って更新するので応援、よろしくおねがいします! (2022年5月12日 0時) (レス) id: cf9672e178 (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - いつも続きをわくわくしながら読ませてもらってます…!これからも応援してます! (2022年5月1日 22時) (レス) @page11 id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まちおか | 作成日時:2022年4月10日 20時

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