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「Aさん！？大丈夫ですか！？」
はっ、と意識を取り戻すとJUNGKOOKさんが心配そうに肩を揺すっていた。
「あ、あぁ…大丈夫、です。」
そう伝えれば安心したようにホッと息をつくJUNGKOOKさんに申し訳ない気持ちになる。
「心配させちゃってすみません…。」
「いえいえ！気にしないでください！きっとお疲れだったんですね…。」
確かに自分の体調が悪いことは理解していたが…こんなのではプロとして失格なのでは？少し気合を入れ直さなくては、と思いつつ自分の気持ちの変化に気づく。
心臓のバクバク感がなくなっている。なんだかアイドルスイッチも簡単に入れられそうだ。それもこれもJUNGKOOKさんの素直な言葉のおかげか…！？
心底心配そうに私のことを見ているJUNGKOOKさんの肩を今度は私が鷲掴む。
「え！？え！？」
突然の私の奇行にJUNGKOOKさんが慌てふためいている。
だが、私も私でなんと伝えれば良いのかわからず頭をフル回転させる。
しばしの沈黙の後、うまくまとまらない頭で言葉を紡ぐ。
「あ、の、おかしなことをこれから言うんですけど…いいですか！？」
「はい！？」
「JUNGKOOKさんとお話をしたら心のモヤモヤが消えたんです。」
目を合わせることができず、視線を下に向ける。あー！なんて言ったら伝わるの！？
「それで、あの…」
ぐるぐると思考がまとまらない。肩を掴まれて困惑しているJUNGKOOKさんは視線が右往左往して落ち着かなさそうだ。収録まで時間もないし、ずっとこのままでいられない。とりあえず自分の気持ちをそのまま伝えてみる…！？
「だから、その、これから収録のスタジオが重なったら話がしたい、です。」
なんとか絞り出した私の本心。
アイドルという職業柄、自分の本心を包み隠さず伝えられる人は片手で数えられるぐらい少ない。だから私は本心を伝えることが下手くそなんだなぁ、なんて蚊の鳴くような声でしか伝えられなかった自分に呆れる。
「そんな光栄な役割ぼ、僕でいいんですか…！？」
「JUNGKOOKさんが良いんです。」
嘘偽りのない言葉をくれそうな彼がいい。
そんな意味を込めて言うとJUNGKOOKさんはごくりと生唾を飲み、口を開ける。
「あの…！」
プルル＿＿！
その瞬間、大音量で鳴る私のスマホ。発信者は「マネージャーさん」。
「あ、収録…！」
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まちおか(プロフ) - りおん。さん» ありがとうございます！続きも頑張って更新するので応援、よろしくおねがいします！ (2022年5月12日 0時) (
レス) id: cf9672e178 (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - いつも続きをわくわくしながら読ませてもらってます…！これからも応援してます！ (2022年5月1日 22時) (レス) @page11 id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちおか
| 作成日時：2022年4月10日 20時
