新曲準備 ページ41
マネオンニの激励会をしてから早数ヶ月。
「loyalty」は大ヒットし、何回か音楽番組で披露しませんか？と聞かれたが、全て断らせていただいた。マネオンニが居ない今、できるだけストレスの元となる方々との接触は避けたいからだ。
数個の雑誌インタビューに答えたりVライブをしてファンの方との交流をして過ごしたりバラエティ番組に出たりして過ごしていたが…。
「はい、これ新曲の歌詞よ。」
「…ありがとうございます。」
なんと、新曲ができてしまった。
新曲の歌詞を受け取り軽く見る。超良い歌詞じゃん…文句言えないよ…。もうデモ音源もできているため、後は練習してカムバック。
「デモ覚えたらレコーディングするから、教えてね。」
「…はい。」
「もー愛しのオンニが居ないからって拗ねないの。ふぁいてぃーん。」
私の肩をぽんぽんと叩いてこの場を去るボイトレの先生に頭を下げて見送る。はーぁ、これから忙しくなるのかなぁ。どうしようかな、と歌詞を再度事務所の廊下で見直していると前方からダンスの先生が歩いてくる。
「…嫌な予感。」
「あ、A！探したわよ。」
「どうしました？」
「新曲もらったでしょ？練習しましょー。」
まだ聞いてないんですけど…なんて言うことはできず、ダンスの先生にズルズルと引きずられて行く。
「私は昨日デモ音源もらえたんだけどインスピレーション湧きまくりで一晩で考えちゃったわ…。」
「すごいですね…。」
私がそう言葉を漏らせばダンスの先生はキョトンとした顔で振り向くので、私もキョトンとする。
「すごいのはAじゃない？」
「…私？」
何を言っているんだ、この人は。
考えすぎて思わず眉間に寄ったシワをこすって伸ばす。
「振り付けをすぐに考えられたのは私の実力もあるけど…あなたに早く踊って欲しいって考えたからよ。他人の行動に影響を与えられるぐらい、あなたがすごいってこと。」
「えー買いかぶり過ぎですよ。」
「本当よ？これは内緒なんだけど…先に他グループから依頼が来てたんだけどAの新曲で頭いっぱいになっちゃって後回しにしたのよね。」
そう言っていたずらっ子のように笑うダンスの先生。なんだか照れくさくてふーん、としか言えない。
「新曲…楽しみになった？」
「少しだけ。」
「ちょろい。」
…今は気分が良いので聞かなかったことにしてあげます。
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まちおか(プロフ) - りおん。さん» ありがとうございます！続きも頑張って更新するので応援、よろしくおねがいします！ (2022年5月12日 0時) (
レス) id: cf9672e178 (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - いつも続きをわくわくしながら読ませてもらってます…！これからも応援してます！ (2022年5月1日 22時) (レス) @page11 id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちおか
| 作成日時：2022年4月10日 20時
