二日酔い少年団 ページ31
「ほらー起きてー。」
ホビヒョンに軽く体を揺すられながら起こされる朝。
なんか普段よりベッドが狭い…？かけていた布団をどかしてみると僕の足に抱き着いているジョングガ。もぞもぞとジョングガの腕から逃れるために動きながら昨日のことを思い出す。
「あ、いや多分思い出す前に写真見たほうが早いかもな。」
ジョングガの腕の中から抜け出ることを諦め、自分の写真フォルダを見返す。
えっと、ご飯の写真とメンバーの写真と…うわ、手振れすごいなぁ…。後半の写真にいくにつれて写真のブレがすごくなっていくことから僕も相当酔っていたのだろう。
写真に混ざって1つ動画があることに気づく。とりあえず再生ぽちり。
『ジニヒョンジニヒョン！愛嬌、愛嬌！』
ジニヒョンの愛嬌か。珍しいものでもないしなぁ。ニコニコ笑いながらジニヒョンが愛嬌を連発していく。あ、そういえば愛嬌対決とかしてたっけ？たしかジニヒョンと…Aさん？？いや、そんな訳ないか。僕の記憶が混雑してるだけか。
『次！次！』
そう言ってカメラがぐいんと回り、映されたのはシャンパングラスを持って楽しそうに笑っているAさん。状況が飲み込めずポカーンと画面を見つめ、動けないでいるとホビヒョンが痺れを切らしたのかため息をつきながら僕の元に近づいてくる。
『ほら、Aさんも愛嬌してー！』
『えー。じゃあ、１回だけですよ？』
「もージミナ。いつまで画面見てるの？早く、仕事だよ？」
僕の持っている画面が気になったのかホビヒョンが覗き込んできた瞬間、Aさんの愛嬌が映し出され僕たちの動きが止まる。画面の動きもブレブレになっていることから直で見た僕はきっと大喜びしているのだろう。
「…やー、ジミナ。なんなんだ、この動画は。」
「…昨日の僕が頑張ってくれたみたいです。」
ホビヒョンが感謝しているのか僕の頭を無心で撫でてくれる。
その時、リビングのほうからドタバタガシャーンという何かが割れたような音。その音と共に僕の昨日の記憶が蘇ると同時にAさんへの無礼に頭を抱える。
「…ホビヒョンは昨日の記憶あります？」
「いや、俺は本当にうっすらとだけ…。でもAさんに何か無礼なことした気しかしなくて申し訳ないんだよね…。」
「…僕たち、かなり無礼だったよ。」
そう言って布団を頭まで被る。あー現実見たくない！
「現実見なくてもいいけど仕事だってば。」
その布団は一瞬で持っていかれたけど。
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まちおか(プロフ) - りおん。さん» ありがとうございます！続きも頑張って更新するので応援、よろしくおねがいします！ (2022年5月12日 0時) (
レス) id: cf9672e178 (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - いつも続きをわくわくしながら読ませてもらってます…！これからも応援してます！ (2022年5月1日 22時) (レス) @page11 id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちおか
| 作成日時：2022年4月10日 20時
