二日酔い ページ30
ピピピ_
セットした覚えのないアラームが私の耳に届く。起き上がると頭が割れるように痛いし胃の辺りが気持ち悪い。
「うぅ…頭痛すぎる…。」
確か昨日は「loyalty」の打ち上げで良いシャンパンに出会って飲み過ぎて…
昨日の打ち上げでのBTSさんへの奇行を思い出し、血の気がサーッと引いていく。え、やばいどうしよう。みなさん結構酔ってたし覚えてない…なんてことないかな…ないよね…。
「あーアルコール本当嫌い…。」
頭を抱えてベッドから降り、シャワーを浴びるためにバスルームへ向かう。その時カトクの通知音が鳴り、メッセージが来たことを知らせる。
「マネオンニか…？今日の仕事について？」
とりあえず確認だけはしよう。画面を見ると「ソクジニオッパ」という表示。
…ん？カトクの交換なんてしてたっけ！？っていか、何この登録名、調子乗り過ぎじゃない？
＜おはようございます。このアカウントってもしかしてキム Aさんのアカウントで間違いないですか…？＞
カトクの友達欄を見てみれば、他のメンバーさんの名前も登録されている。…とりあえず返事を返す前にシャワー浴びてすっきりしよう。
マネオンニに朝の挨拶のスタンプを送り、バスルームへ直行。鏡を見ると化粧は落ちていたので朝のスキンケアに力を入れればメイクさんに怒られることはないのかな…？顔が浮腫んでるからマッサージもしなきゃ…。
密かに決意していると着信音。マネオンニか？
「はい、もしもーし。」
通話先には…複数の人？もしかしてマネオンニもう仕事先！？え、今日迎えこない日だっけ！？なんて、１人で考え込むも相手が何も言わないことに違和感を覚え、通話相手を確認。またまた調子に乗って登録したと思われる「テヒョンイオッパ」という名前。ということは相手はVさんなのだろう。
「…あの、Vさんですか？」
「うぇ、あ、キム テヒョン…です。え、ナムジュニヒョン！本当にAさんだよ！？」
電話の向こうでドタバタガシャーンとなにかが割れるような音と悲鳴が聞こえる。
「大丈夫ですか…？」
「大丈夫だよ！俺、昨日の記憶ないんだけどカトク交換してたんだね！ありがとうってこと伝えたくて…。」
「覚えてない…？」
「うん！あ、もう俺たち仕事行くから！朝からごめんね、いってきまーす！」
「あ、いってらっしゃい。」
条件反射で言葉を紡げばVさんが嬉しそうに笑ったのが聞こえる。
ふーん…昨日のこと覚えてないんだ、と少し安心した。
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まちおか(プロフ) - りおん。さん» ありがとうございます！続きも頑張って更新するので応援、よろしくおねがいします！ (2022年5月12日 0時) (
レス) id: cf9672e178 (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - いつも続きをわくわくしながら読ませてもらってます…！これからも応援してます！ (2022年5月1日 22時) (レス) @page11 id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちおか
| 作成日時：2022年4月10日 20時
