無礼講少年団 ページ28
「1番!キム テヒョン、歌います!」
そう言って何故か用意されていた簡易的なカラオケセットのマイクも持ち、情熱的に歌い始めるテヒョンア。その様子に合いの手を入れるヒョンたち。
簡単に言えば僕たち飲み過ぎです。
「テヒョンアー!良いぞー!」
「じゃあ次!2番、チョン ホソクいきます!」
「アホすぎる…。」
ヒョンたちのアホすぎる奇行に思わず頭を抱えつつ、「これはネタになるな」と考え、カメラを構える。
スタッフさんたちも終電の関係だったりでかなり減っているため、メンバーも羽目を外しすぎてしまったのだろうか。
「そういえばAさんは…?」
会場内を見渡せば人が少ないためすぐに見つかった。
「オンニー!帰らないで!やだ!」
「ちょ、Aさん!可愛いですけどマネオンニは体のために帰らないと…!」
「…Aのことお願いね。」
マネオンニー!とまるでもう会えないのでは、と感じさせるほどの別れ方をするAさんを見て、彼女もかなり酔っているのではないかと判断する。
「Aさん超かわいい。」
隣でちびちびとシャンパンを飲み続けていたジョングガがトロンとした目でAさんのことを見つめている。たしかに可愛いけど…グガ、お前も十分可愛いぞ。
「Aさーん!Aさんも歌う!?」
テヒョンアは酔ったおかげなのか、Aさんに普段どおりに…普段より馴れ馴れしくしている。Aさんはトロンとした瞳でテヒョンアを見つめた後にニッと笑い、指で丸マークを作りカラオケセットに向かう。
「えええ…今まで見たことないような笑顔…。」
「ヒョン…僕、胸がキュンキュンして痛いです…。」
「グガ…僕もだよ…。」
カラオケセットで楽しそうに歌うAさんは僕たちと出会ってから一度も見たことがないような笑顔を浮かべており、鼓動が早くなる。酔って遠慮のなくなったヒョンたちとテヒョンアはAさんと楽しそうにしている。
「くそぅ…こんなことなら僕もしっかり酔っておけばよかった…!」
「ジミニヒョン…今からでも遅くないですよ。」
そう言って可愛い顔をしたジョングガは僕にシャンパンをボトルのまま口に突っ込んでくる。
あぁ…これ、明日の仕事大丈夫かな…?
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まちおか(プロフ) - りおん。さん» ありがとうございます!続きも頑張って更新するので応援、よろしくおねがいします! (2022年5月12日 0時) (レス) id: cf9672e178 (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - いつも続きをわくわくしながら読ませてもらってます…!これからも応援してます! (2022年5月1日 22時) (レス) @page11 id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まちおか | 作成日時:2022年4月10日 20時