【BTS】続・ミッション：炎上を避けろ!!

ティザー撮影 ページ12

目を開くと普段とは違う雰囲気の自分と目が合う。


「普段と違うメイクでもよく似合いますね。」
「それはメイクさんの腕が良いからですよ。」


なんて、メイク道具を片付けているメイクさんと軽く話をする。
今日はBTSさんとのコラボ楽曲「loyalty」のティザー写真の撮影日。「loyalty」は高貴な楽曲のため普段の天使のようなメイクというよりゴールドなどの色味が多く使われている。衣装も白ではなく黒のマーメイドラインのドレス。


「わー、普段と違う落ち着いた感じでいいじゃない。」
「マネオンニ。…隣のマネージャーさんは大丈夫ですか？」
「あ、ちょ、大丈夫です。」


少しお腹が大きくなってきたマネオンニが普段と印象が違う私を見て驚いている。マネージャーさんは…放心状態？

そんなに似合わないかな？自分の格好を再度鏡で見直すが自分ではやっぱりわからない。


「新生キム Aはどれだけ人気が出るかしらね。」
「普段より人気になっちゃったらどうしよう…。」
「そんなことは！ない、と思いますけど。」


突然大きな声で否定の言葉を発するマネージャーさん。すぐに声が小さくなっていく様子を見ると思わず言葉が出てしまったのだろうか。私が不安にならないようにしてくれたのだろうか。


「へへ…ありがとうございます。安心しました。」


そう笑顔でマネージャーさんに伝えると顔を真っ赤にさせて両手を落ち着きなく動かす。するとコンコン、とノックオンが控え室に響く。


「キム Aさん！移動お願いします。」
「はーい。」


準備はすでに完了していたためすぐにドアを開けてスタジオへ移動しようと一歩踏み出すと誰かと衝突する。


「おっとと」
「え」


ちょうど扉の前を通った人にぶつかってしまったみたいだ。
誰なのか判断するために顔を上げるとRMさんのようだ。うわ…胸板すご…。


「じゃなくて、すみません。怪我はないですか？」
「Aさんこそ。大丈夫ですか？」


RMさんの後ろにBTSさんが居るところを見ると完全に同じタイミングで移動をしようとしたため衝突してしまったのだろう。

後ろのVさんは不満そう…？


「な、ナムジュニヒョンずるい！俺が一番先に歩いてればよかった…待てよ？今ナムジュニヒョンに抱きつけばAさんに抱きついてるのと一緒かな？」
「テヒョン…あんまり変なこと言わないでくれ…。」


そんなRMさんの願いは届かず、VさんはRMさんのことをギュッと抱きしめている。
本当、この人達騒がしいな。

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