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「Aさんが大切だと思ってる人はマネージャーさんだけじゃないよ。」
そう口にしてから時が止まってしまった。
Aさんからの呼び出し、Aさんからの相談、そしてAさんが隣に座っているという状況から思考がうまくまとまらなくなり勝手に口から出てしまった言葉。
目の前のAさんも口をポカーンと開けて呆然としている。
…これはなんとかしなければいけない。
「ファ、ファンの人とか！」
「あ、あぁファンの方ですよね！」
僕がこれでもか、と大声を出せばAさんも意識が戻ってきたのか返事をしてくれる。
そして僕の大声が聞こえたのか楽屋からメンバーが出てくる。
「もージニヒョン、うるさいですよ。」
「楽屋の外でうるさくするのは良くないですよ。」
ユンギとナムジュンが楽屋からめんどくさそうな顔をして声をかけにくる。
背後には両手を合わせているテヒョン。
ユンギとナムジュンはAさんの姿を見つけると石化されたように動きを止めた。
「あ、そろそろお仕事ですか？長々とすみませんでした。」
「い、え、大丈夫です。」
「お二人も、JINさんお借りしてすみませんでした。」
僕とユンギとナムジュンに頭を下げて、その場を去ろうとするAさんの腕を慌てて掴む。
「こんな僕だけど相談ぐらいは乗れるから…！」
「…はい。また何かあったら私の独り言を聞いてください。」
『独り言』という部分を強調して僕に笑顔を向けてくれるAさん。
待って軽率に心臓止まりそう。
スルリ、と僕の手から抜けてこの場を去っていくAさんを僕たちは見送ることしか出来なかった。
「Aさんまたねー！」
…約一名(テヒョン)だけAさんに手を振ってお見送りしていた。
Aさんが横を通り抜けたため放心状態だったユンギとナムジュンだったが数秒してから意識を取り戻し、凄まじい勢いで僕に迫ってくる。
「ジニヒョン、Aさんとどういう関係なんですか。」
「付き合ってるとか言いませんよね。」
「やー、失礼な弟たちだ。僕にまだ余韻に浸らせてよ。」
「信じられません、抜け駆けなんて。」
これ以上ここに居たら一生動けない気がする。
そう考えてさっさと立ち上がり、楽屋に戻ろうと足を動かす。
「ちょっと、質問に1つぐらい答えてくださいよ。」
「長男の秘密です。」
説明する気なんて少しもないですし。
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まちおか(プロフ) - カレールーさん» わざわざ教えて下さりありがとうございます！気をつけていたはずなのですが間違えていた名前、訂正させて頂きました。 (2022年3月16日 13時) (
レス) id: 0d0e1da57f (このIDを非表示/違反報告)
カレールー - とても面白いです。これからも更新楽しみに待ってます。ひとつだけ訂正させてください、テヒョンの名前はパッチムの関係でテヒョナ、ではなくテヒョンア又はテヒョンイとなるのが正しいです。 (2022年3月16日 12時) (レス) @page15 id: e3d9ccdf62 (このIDを非表示/違反報告)
まちおか(プロフ) - れそさん» わざわざ教えていただきありがとうございます!れそさんをワクワクドキドキさせることが出来たのなら嬉しいです。更新頑張ります! (2022年3月9日 12時) (レス) id: e1ee7bf1b7 (このIDを非表示/違反報告)
れそ(プロフ) - スクロールをしたところ、誤って低評価を付けてしまいました。個人的に最高の作品で久しぶりにワクワクドキドキしながら読ませて頂きました。次の更新を楽しみにしています。評価の件本当に申し訳ありません！ (2022年3月8日 12時) (レス) @page12 id: 55309b6632 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちおか
| 作成日時：2022年2月28日 2時
