不安 ページ27
雑誌の写真撮影のためのスタジオに到着。
すれ違うスタッフさんに挨拶を交わしながら目指すは自分の楽屋。
「今日はここで雑誌のインタビューと写真撮影だけよ。」
「そろそろ長期休みもらえますかねー。」
マネオンニと廊下を歩きながら雑談を繰り広げる。
私の軽口にマネオンニが笑って返事を返してくれるかと思いきやケホケホ、となんだか苦しそうな咳き込み。慌ててマネオンニの背中を擦る。
「大丈夫ですか？」
「ちょっとね…胃のあたりがムカムカして気持ち悪いのよ。昨日の打ち上げの食べ過ぎかしらね？」
「笑い事じゃないですよ…。この仕事終わったら病院行ってくださいね。」
そう伝えればマネオンニは了解、の意味を込めて親指を立てる。
オンニは自分のことより仕事を優先するタイプだから不安だよ…。
マネオンニのことを気遣いながら辿り着いた楽屋。中に入ればメイクさんとスタイリストさんはすでに準備万端だった。
「おはようございます。本日もよろしくおねがいします。」
挨拶をしながら鏡の前に座り、アイドルのスイッチを入れる。
今日は歌うわけじゃないしあまりストレスを感じずに仕事に取り組めるぞ、なんて気合を入れながら鏡越しにマネオンニを見るとお菓子を食べるか食べないかの葛藤を繰り広げていて笑ってしまう。
「オンニ！さっきまで気持ち悪いって言ってたのに食べようとしてるんですか？」
「なんだか無性に美味しそうに見えちゃって…。」
そんな私とオンニの会話を聞いていたメイクさんの1人がマネオンニに尋ねる。
「それって妊娠初期に現れる症状に似てません？」
「え、妊娠？」
思わず『妊娠』という言葉をオウム返しする。
妊娠って…確かにオンニは結婚してるし夫婦仲も良さそうだったから可能性としては高いけど…え、オンニ産休入る？
一人で悶々と考えているとマネオンニが笑い出す。
「まだ妊娠って決まってないのにすごい考え込んでる人が居るんですけど。」
「だってオンニが居なかったら私アイドル続けられないですよ…。」
「大丈夫よ。私がずっとあなたのこと支えるから。」
ガッツポーズで私を安心させるように笑いかけてくれたマネオンニに安心する。
…けど私、本当にここまでオンニに依存していていいのだろうか。オンニだって女性なのだから子どもを生みたいっていう願望ぐらいあるだろう。それを私が邪魔してるんじゃないだろうか。
小さな不安が生まれた。
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まちおか(プロフ) - カレールーさん» わざわざ教えて下さりありがとうございます！気をつけていたはずなのですが間違えていた名前、訂正させて頂きました。 (2022年3月16日 13時) (
レス) id: 0d0e1da57f (このIDを非表示/違反報告)
カレールー - とても面白いです。これからも更新楽しみに待ってます。ひとつだけ訂正させてください、テヒョンの名前はパッチムの関係でテヒョナ、ではなくテヒョンア又はテヒョンイとなるのが正しいです。 (2022年3月16日 12時) (レス) @page15 id: e3d9ccdf62 (このIDを非表示/違反報告)
まちおか(プロフ) - れそさん» わざわざ教えていただきありがとうございます!れそさんをワクワクドキドキさせることが出来たのなら嬉しいです。更新頑張ります! (2022年3月9日 12時) (レス) id: e1ee7bf1b7 (このIDを非表示/違反報告)
れそ(プロフ) - スクロールをしたところ、誤って低評価を付けてしまいました。個人的に最高の作品で久しぶりにワクワクドキドキしながら読ませて頂きました。次の更新を楽しみにしています。評価の件本当に申し訳ありません！ (2022年3月8日 12時) (レス) @page12 id: 55309b6632 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちおか
| 作成日時：2022年2月28日 2時
