ら民町のハロウィン事情〜改〜

24話「三階の資料室」 ページ24

『三階の…資料室、ですか…』




レ「うん……俺、今日絶対そっち行けなさそうだからさ…」





スコップやツルハシを背中に背負ったレウクラウドさんが手を合わせてお願いしてくる。



まぁ…別にここにいてやることもないし…



それに…資料室っていう位なんだからこの館に関する情報もあるかもしれない…。



だったら、私の答えは一つだ。





『わかりました…私なんかでよければお手伝いいたします』






・






『とは言ったけど………』





やる気満々で三階の資料室に来たけど思ったより奥に広い。



しかも結構本が棚から出てきてしまっている。



…これは、相当時間がかかりそうだ…。






・






『…ふぅ、だいぶ片付いてきたかな…』





この館は時計がないから時間感覚が狂ってしまう。



おかげで昼夜が逆転しているかもしれない。



それに資料を棚に戻す作業をずっとやっていたから腰が心なしか痛い。



でも…後ちょっとで終わるし…。



それにまだこの館に関する資料さえ見つかっていない…。



まだやることはある…。




私は背筋を伸ばしてやる気を出す。



そして足元に落ちている資料を手に取る。





『…あれ？』





ふと手に取った資料の表紙を見る。



そこには【青鬼の館について】と書いていた。



私は唾をゴクリ、と飲み、恐る恐るその資料を開けた。

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