14話「苦労人」 ページ14
『レウクラウドさんは…なにを？』
さっきから机の上でなにかをくっつけたり引き剥がしたりしているレウクラウドさん。
もう探りとか関係なしに気になってしまう。
レ「ん？あぁ、これ？ちょっと"修復"してるだけだから気にしないで」
『修復…？』
修復って…、それを？
もうほぼほぼ炭のようにしか見えないのだけれども。
コ「れうさんは館の修理とかを主にやってるからねー。
めちゃくちゃデカい物の修復とかは俺やみっどぉの仕事だけど
こういうチマチマしたやつはれうさんの仕事なんだよね〜」
そう隣で魔法瓶に入ったドス黒い色の液体を眺めているコンタミさんが言ってくれた。
すると隣のレウクラウドさんから大きなため息が吐かれる。
レ「まぁ、この中にもコンちゃんが壊した物が入ってるんだけどね…」
コ「えっうそ」
持っている魔法瓶を落としそうになって体制を崩すコンタミさん。
めちゃくちゃ動揺してる…。
レ「まぁ…Aちゃんにはなにも壊すことはできないし…。
俺の仕事が増えることはないと思うし」
「逆に手伝ってほしいくらいだよ〜…」と絞り出したかのようなかすれた声を出すレウクラウドさん。
なんか…流石に可哀想になってくる…。
そう思っていると、
いきなり大きな爆発音が鳴った。
この館も微妙に揺れたし家具に至っては、食器棚から食器が沢山出てきており、
食器が音を立てて粉々になっていた。
『うぇっ、？！な、なにっ…！？』
咄嗟に身構えた私。
だけど目の前のコンタミさんは何事もなかったかのように
何故か目の前で怪しい液体と液体同士を調合させていた。
一方のレウクラウドさんはその身体が震えていた。
怖いのかな、と思った私はバカだった。
レウクラウドさんの両手に握られていた物体が粉々になっていたから。
するとレウクラウドさんは勢いよく机を叩き立ち上がり、
凄い剣幕で振り返り走って食堂を出ていった。
レ「どりみぃぃぃぃ！！！！今月はもう壊さないって約束したよねぇぇ！！！？」
と、大きな声を出して。
ポカン、と口を開けてボーっとしていると目の前のコンタミさんが
コ「…お気の毒だけど、あれがれうさんの仕事」
と苦笑いで怪しい液体が入った小さな壺を片手で混ぜていた。
…本当にお気の毒すぎる…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 318人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
オレンジ - この作品めちゃめちゃ好きで更新楽しみにしてました…！！戻ってきてすごく嬉しいです。更新無理のない程度に頑張ってください…！ (2020年9月13日 1時) (
レス) id: 6a7e1ae822 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ教３ - 超おもしろいです！！更新頑張ってください！ (2020年1月25日 17時) (レス) id: 9184950dc8 (このIDを非表示/違反報告)
たかーいお茶 - まず初めに、おかえりなさい！このお話はらっだぁ運営さんのお話の中で一番好きだったので、更新が止まった時はすごく心配しました。でも、リメイク版としてまた、戻ってきてくれてとても嬉しいです！更新頑張ってください！おうえんしてます！ (2019年12月1日 0時) (レス) id: 5d07d85bff (このIDを非表示/違反報告)
白夜・ラァ〜さん(プロフ) - はぁ〜…すきです。 (2019年11月23日 19時) (レス) id: 6fdd4646a0 (このIDを非表示/違反報告)
海色(プロフ) - 占ツクにハマって一番最初に見た作品でした！リメイク版すごい嬉しいし楽しみです！あと、コンちゃんは、みどりくんのことみっどぉって言ってませんでしたっけ？(最近見てないから、あやふや) (2019年11月22日 19時) (レス) id: 9e704bca40 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
