80話「銀世界」 ページ34
その代わり館内がとてつもなく変わっていたらしい。
れうさんに釣られるがままに地下から出る。
き「……は？」
コ「うえぇ…？すっごいねこれ」
そこは一面に広がる銀世界だった。
少し肌寒い程度の雪。
それが廊下にいっぱい積もっていた。
なんで、これがなんで。
？「起きたかぽまえら」
声がする方に顔を向けると、らだおくんが壁に寄りかかりながら雪を触っていた。
魔力を少しだけ感知できる俺だけど、青鬼の魔力反応が少しも感じなかった。
ら「コンちゃんの炎魔法でも溶けねぇよ。特別な雪だからな」
み「特別な雪って…なに？」
ら「の前に」
らだおくんは俺らと向き合うと勢いよく頭を下げた。
その光景を見て俺達四人は勿論驚愕するわけで。
ら「本当にごめん！！！一回殺"しちまったのは消せねぇけど…」
そんならだおくんを見て俺達は顔を見合わせる。
いつも無茶ぶりに振り回されてるんだから、この位どうってことない。
レ「まぁこうして生きてるし大丈夫だって。
……なんで生きてるのかは分からないけど」
ら「ほんとにごめん…」
き「しゃきっとせぇやぁ！それでも男かお前はぁ！」
きょーさんが茶々を入れる。
それを見てらだおくんは満面の笑みで笑った。
コ「で？この雪なに？」
ら「え？あぁ…この館に"雪女"が現れてさ」
青鬼の次は雪女？
てか五大怪物の館内に入ろうとする一般妖怪いないでしょ。
…そうだ、A。
み「ねぇ…話は逸れちゃうけどさ…Aはらだおくんが食べちゃったの？」
ら「…俺じゃない」
み「じゃあ…青鬼…？」
ら「いや、青鬼でもない」
は？じゃあAはどこに行ったの？
儀式の日までまだ時間があるのに。
それなのに館内から忽然と姿を消すだなんて。
するとらだおくんが信じられないことを口にした。
ら「…A。いるんだろ、出て来い」
と、誰もいない雪に話しかけた。
…もしかして
すると雪が徐々に中心に集まっていき、
どんどんと人の形になっていく。
雪のように白い肌。
白い巫女服のような着物を着ている一人の女性。
『…ばれてましたか』
そうほくそ笑む女性。
それは生贄の時と容姿が異なるAだった。
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アイ - 初コメ失札します。この作品は、リメイク前からみてたので、これからも、無理しすぎないで、更新頑張ってくざさい!応援してます! (2020年7月4日 8時) (
レス) id: 8e21c3f724 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - 楽しかったです。期待して続編番外編まってますね！ (2020年7月3日 21時) (レス) id: 81d93d5e8c (このIDを非表示/違反報告)
飴樣 - 面白かったです！更新頑張ってください！応援してます (2020年6月21日 22時) (レス) id: f5daa61569 (このIDを非表示/違反報告)
菜月(プロフ) - 初コメント失礼します。少し前にこの作品を見つけ、リメイク前も見させていただきました。ゆっくり更新頑張ってください！！失礼しました。 (2020年5月10日 20時) (レス) id: b30259d355 (このIDを非表示/違反報告)
みくろん(プロフ) - 続編おめでとうございます！リメイク前からずっと読んでいた作品だったので、続編が出て更新してくださることがとても嬉しいです！無理しすぎず更新頑張って下さい！ずっと応援してます！ (2020年3月21日 12時) (レス) id: a0148164b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天使匠 | 作成日時：2020年2月12日 18時
