500話です ページ12
「ほんと……なんなの、君……そんなこと、いつもはしないのに、なんでいきなり……」
顔を背けながらボソボソ愚痴る彼に私はにっこり笑う。
「先程のお返しです。ではそろそろ失礼しますね。お弁当食べたいので」
床に散らばった書類を整え机の上に置き、毛布が綺麗に折り畳んであるのを確認すると応接室を後にした。
その後、まさかあんな逆襲に遭うとはしらずに……
＊＊＊
「向こうの体調はいいみてーだな」
時刻は深夜の11時を迎えようとしてきた。並中の中庭にやってきた私は不意に聞こえた声に振り返ると、先に出た筈のリボーン先生とツナがそこに立っていた。
私の他に私よりも先に来ていたであろう獄寺さん達もいる。
「XANXUS……」
「きたか、カス……」
いつにも増して凛々しい顔をしているツナはXANXUSをまっすぐに見ている。XANXUSは口角を吊り上げツナを見下ろしていた。
「お待たせしました」
屋上から飛び降り華麗に着地を決めるはチェルベッロである。
「これで沢田氏側の守護者は雨、晴、雨……そして霧と風の守護者が揃いました」
「！」
「髑髏……！」
「ユキ！！」
……私に気付くの遅くないか、ツナ達。それだけ私は影が薄いのだろうか。少ししょげているとツナはそんなことないよ！と慌てた様子でこちらにくる。別に慰めなくていい、惨めになるだけだから。
「残りは雲と雷ですね」
「え、残りって……」
一体、どういう……と首を傾げるツナだったが、不機嫌そうな顔で恭弥さんが現れたことにより、目を丸くした。
「用件は何？」
「ヒバリさん！！用件？」
「オレ達と一緒だな」
「守護者は必ず来るようにチェルベッロから…」
「そうです。命ある守護者全員に強制招集を発動しました」
「強制招集？」
疑問符を浮かべるツナにリボーン先生が「奴もいるぞ」と何処かを指差す。そちらを向いて……後悔した。厳重に締められた籠の中に逃亡したはずのマーモンがいたからだ。ムッとしているマーモンの籠を持つはレヴィとかいう男である。その隣にはベルフェゴールがいた。
「もっとソフトにお願い〜〜！！！」
ふと聞こえた声にそちらをみればベッドごと運ばれるルッスーリアの姿がある。しかも彼、自分は超重症患者と豪語している。それは自ら言うものなのだろうか。
「沢田氏側の雷の守護者も来たようですね」
雷？というと、まさか……
「ランボ！！」
視界に映るはチェルベッロに抱かれ酸素マスクをしているランボの姿だった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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夜野兎(プロフ) - 逃亡者さん» 返信遅くなりすみません！！ここまで見てくださりありがとうございます！体の心配までしていただいて……恐縮ですっ、ありがとうございますっ。コメントありがとうございました！！ (2020年3月26日 18時) (
レス) id: 99e7c54c4d (このIDを非表示/違反報告)
逃亡者(プロフ) - 初コメント失礼致します。前から少しずつ読み、漸く追いつきました。大変面白く、続きが楽しみです。また更新出来る時に、気が向いたら更新してくださると嬉しいです。体調を崩さない程度に頑張ってください。 (2020年3月16日 20時) (レス) id: 3951c8a1b8 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - ルイスさん» はじめまして！！返信おそくなりすみません……ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2020年2月15日 16時) (レス) id: 99e7c54c4d (このIDを非表示/違反報告)
ルイス(プロフ) - はじめまして!今日この作品を見つけいっき読みしてしまいました!これからも更新頑張ってください! (2020年1月29日 23時) (レス) id: d4f9260aae (このIDを非表示/違反報告)
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