262話です ページ39
見た感じ怪我はしていないようだ。よかったとホッと一息ついたところで綾は再度空を見上げた。空に何かあるのかと思い綾に続いて空を見上げればダークブルーに染まる空がある。
「なんかあっという間に時間が過ぎてましたね」
「ねー。あっという間すぎて今何時？って感……ふぎゃ！！」
何か続けて言おうとした綾だったが最後まで言葉を紡ぐことは出来ずに本日二度目の奇声をあげた。何故なら後ろから頭を鷲掴まれたからである。けれど掴んだであろう本人 もとい恭弥さんは気にせずに眉を寄せながら私に声をかけた。
「ねえユキ。僕は神社の端の方に行けって言ったはずなんだけど。なんで本殿の裏にいるわけ？」
「と言われましても」
綾がここまで連れてきたとは口が裂けても言えない。言ってしまったら最後に彼女は更に悲鳴をあげることになるだろう。こめかみにくい込む親指をふと見てそう思った。
責めるような口調にタジタジになっていると綾が叫んだ。
「兄さん！こめかみに親指がくい込んでるんですけどぉおお。つかなんで私の頭鷲掴んでるの！？」
「ん？あぁ黒い岩かと思ったら綾の頭だったんだね」
「何故岩と私の頭を間違えるの！？？」
パッ、と手を離す恭弥さんに綾は同時に振り返り突っ込みを入れた。
「とりあえず沢田綱吉達のところに行ったら？約束してるんでしょ」
「そうだった！じゃあねユキ！！」
そう綾は手を振って去っていった。……ツナ達と花火を見るだなんて聞いていないのだが。
羨ましいと思っていると隣の方からため息が聞こえてきた。恭弥さんである。
「やっとうるさいのがいなくなった」
「まあ綾ですもんね。それよりも恭弥さん、あの先輩方はどうなりました？後ショバ代の方も」
「君の言う先輩方ってヤツがさっき息巻いてた奴らなら完膚なきまでに咬み殺したけど。ショバ代なら沢田綱吉達の金以外は全て貰ったよ」
後ちょっとで取れたのにと舌を打つ恭弥さんに私は小さく笑みを浮かべる。何とも彼らしい言葉だ。
そうですかと言えば何笑ってんの？と訝しげに見られたが笑顔でスルーした。
「そうだ、ユキ。明日学校来れるよね？手伝って欲しい書類があるんだけど」
「……明日って確かお休みのはずでしたけど…」
「風紀委員に休みなんてないから。それで、暇だよね」
疑問符がないところから察するにこれは強制的に行かなければならないようだ。
せっかくの休日なので家で本の続きを見ようと思っていた私はがっくしと肩を落とした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 198人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜野兎(プロフ) - あーさん» まじですか笑笑。なんとなくで思いついたものを詰め込んでみたらこうなりました！！コメントありがとうございます！！ (2017年11月23日 15時) (
レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
あー - 表紙絵がうけますwww (2017年11月23日 10時) (レス) id: 39cc4c9138 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - にゃーさんさん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2017年11月12日 9時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
にゃーさん - 面白いです。
更新頑張ってください。 (2017年11月12日 1時) (携帯から) (レス) id: bef68917c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 扇華→さん» コメントありがとうございます！！頑張って更新したいと思います！！ (2017年11月9日 8時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜野兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年11月9日 0時
