恋人でも他人でもなくて、 (ページ2)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:9,054 hit

2 ページ2

未成年.....？

「....待って」

「本当に未成年....？」

『証拠見る？』

そうやって眠いなあと言いながら財布を探して保険証や学生証を見せてきた

しっかりと書かれてる生年月日には未成年の事実がはっきりと証明されてある

『Aさん、未成年に手出したこと警察に言ったらどうなるか分かってるよね？』

一瞬で血の気が引いた

「私が無理やりやったわけじゃないし合意の上なら....『それって警察は信じると思う？』

と遮るように話してくる

「信じなくても私も未成年って知らなくて...」

『お酒を勧めたのは？強要とも捉えれちゃうよね』

「勧めたかなんて証拠がない....」

『大人と未成年の言葉ってどっちが信用してくれるだろうね』

そう思わない？って言いながら微笑む男

何なのこの人

私嵌められた？

「お金が欲しいわけ？」

『んー、なんで？』

「女の人嵌めて言わない約束でお金貰おうって考えでしょ」

『ううん、お金が欲しいわけじゃないしこんな事するの初めて』

「じゃあなんで脅してくるの」

『Aさんが冷たい態度取ったから？』

と笑いながら話してくる

何言ってんのと言いつつも内心はかなり焦ってる

私が下手に出るとこの男に警察に言われて不利な状況になりかねない

私が真実を話しても警察が信用するのは未成年の方だろう

酔って未成年を家に連れ込んで何もないですなんて誰が信じるんだろう

警察に話されたら私は社会に生きていけなくなる

私はダメ元で

「お金どれくらい渡したら警察に言わずに黙ってくれる？」

と聞いた

悪いことした記憶がないのに未成年にこんな行動して情けないなと悲しくなってきた

『お金じゃなくてAさんが欲しい』

「....はい？」

恥ずかしげも無しにつらつらと思ってもない言葉を並べる男

『Aさんはこれから僕の言うことを絶対聞くって約束してよ』

こうやって色んな女の子を落としてきたんだろうな

けど、微笑む彼の目には吸い込まれそうになる程綺麗だった