恋人でも他人でもなくて、

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眠たいのに頭痛が邪魔して無理やり目を覚ます



あーこの感覚




二日酔い




吐きそうになる身体とそれを必死に止めようとする私


携帯で時間を見ると昼なのを確認してしっかり飲んだなと再確認




二日酔いに耐えられないので薬を取りに行こうと身体を起こすと『ん、』と声がした





嫌な予感がした


隣を見る



明らか隣に人がいる


男だ


服もはだけてる






思わず


「嘘....そこまでしたの」


声が出た





その声に反応して



『ん...Aさんおはよ....』




まだ寝り足りなさそうな小さな声で呟いた




「.....私の名前知ってるの？」


『すぐ忘れるほどばかじゃないよ』


「私はあなたの名前知らない」


『Aさん完全に酔ってたから覚えてないんだ』




そうやって微笑みながら手を伸ばしてくる男


咄嗟にその手を振り払うと



『いいじゃん昨日のこと忘れたの？』


「忘れるも何も覚えてないから」




とはいってもお互いの服がはだけてる理由はひとつしかない





『あんなに甘えてたのに』



私が甘えてた？？

そんなはずはないと




「いい加減なこと言わないで」




と少し声を荒げる



嘘じゃないのになあと言いながら携帯を触りだす男




「とにかくここから家が遠いならタクシー代払うし荷持って帰ってくれない？」





そう男に告げる


私は二日酔いで今すぐにでも寝たい


一夜を共にしたかもしれないけど今は相手する暇がないし何よりこの男に対して興味がない

　



はあーと深いため息をして携帯の画面を閉じる男





『Aさん僕にそんなこと言っていいの？』



「なんの話？」



『だって未成年とそういうことしちゃいけないじゃん』

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