[ヘタリア]重い扉を開けたのならば〜PART２〜

８５：一番求めていたもの ページ44

私は朝、目を覚まし慣れない違和感を感じる

まぁ(お世辞であることはわかっているが)フランシスに良い、って言っても

らえたしこの髪の気分を楽しんでみようかと思う

あ「おはよ」

アント「Aちゃん！？」

エリザ「アントーニョさーん((黒笑」

すまんすまん、なんて焦った顔をしてアントーニョは言った

アント「可愛いで？めっちゃ＾＾」

正直言ってお世辞ばっかウザいよ？でもちょっとうれしかった

あ「ありがと//」

エリザ「Aちゃんは何しても可愛いんですよ！アントーニョさん分かっ

てますか？」

アント「分かっとる分かっとる;;」

分からなくていいです、ハイ。まぁ新しい自分を発見、かな

私たちは誰かがいないことが当たり前のように歩き出していた

菊「Aさん…！？」

フェリ「菊」

珍しい冷たい声で菊をたしなめる

あ「あ別に気を遣ってもらわなくても大丈夫だから」

フェリ「ヴぇ〜Aちゃん本当可愛いよ！」

菊「えぇ、カメラ…エリザさん持っていらっしゃいますか！？」

エリザ「すみません;;」

何なんだこの人たちは…そのまま何も起こらずに教室へ入った

そこにあったのは…

フェリ「ヴぇ…」

エリザ「…！」

エリザはツカツカと歩き出す

あ「ま、待てっ！」

バフッと音がしたかと思うと床には黒板消しが落ちていた

そして黒板には書かれた悪口が真ん中でスパリと切れている

エリザ「あんたたち！こんなことして本当に楽しいの！？」

エリザは黒板消しを拾い上げひとみに向かって投げつけた

ひとみ「何するのよぉ」

私は鞄を席に投げつけ、机を見た

あ「ありがとね、こんなに丁寧に油性マジックで書いてくれて！これで授業

も暇じゃなくなる」

死ねとか消えてとかウザいとかありきたりな言葉出してんじゃねーよ

なんでもかんでも消えろって言えばいいものじゃねーんだよ

アント「のいて」

あ「は？」

アントーニョは私の机を雑巾でゴシゴシと拭きだす

何してんだよ、って怒鳴りたかったけど

エリザ「悔しくないの！！」

反対に怒鳴りつけられてしまった

そう言ってエリザまでもが机を拭きだす

あ「…めろって！」

彼らは何も反応してくれない

ギル「お前はこの光景を見て何を感じる？((ﾎﾞｿｯ」

ギルは私にささやき教室を出て行った

感じる？

お前が言いたいのは優しさと愛でしょう？

感じるけど、何？

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