先輩が演技している２【五条悟】

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硝子「へぇ、映画まで観に行ったんだ」


夏油「悟のためにパンケーキの店

予約するなんてかっこいいな…

優しいね、A」


『いやぁ…そんな…』





デートの翌日



すっかり体調が治ったらしい傑先輩と硝子先輩に


三年生の教室に呼び出されて



昨日の詳細を話すよう促された




ほぼ惚気のような話に



優しい顔で微笑まれてちょっと恥ずかしい





硝子「何の映画みたの？」



『ホラー映画です！』



硝子「！、ホラー映画…」



『悟先輩ってお化けとか苦手なんですね


震えていらっしゃったので

手を繋いで観てたんですけど…


呪霊には強いのに、意外でした

基準がよくわからないですね』





んふふ、と笑ってみせると



傑先輩と硝子先輩が目を丸くしたあと


ニヤニヤした顔をした





夏油「ふぅ〜ん…

悟がホラー映画で怖がったのかぁ…」



硝子「しかも手をねぇ…ほぉ〜ん…」





悟先輩の弱点を発見したから嬉しいのか


手を繋いだことをからかわれているのか



わからないけど後者だとものすごく恥ずかしい




気にしてない感じに言ってみたけど



正直あのときのことは今でも感覚が忘れられない




恥ずかしくて


私の背中側でくつろいでいるだろう悟先輩の方は


今日はまだまともにみれていなかった

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