男児の休日 ページ49
「いや今のはズルい」
「ヒョンだってやったでしょさっき」
「さっきのは笑い過ぎてたまたまぶつかったんだって」
なんだなんだ？
帰ってきたらリビングかめちゃくちゃ騒がしい。
「じゃあ離れよ、ヒョンそっち行って！」
「何でニキがソファで僕が床なんだよ！」
あーこの2人か。
すっかり仲良くなっちゃって。
「休日の夕方にスマブラって…小学生かよ」
「あ、ニキヌナおかえり」
「Aちゃん、ちょっと真ん中に座って」
すると力くんが後ろに立っていた私の腕を掴んで無理やり座らされる。
左にはジェイクさん、右には力くん。
いや、なんでここに私を置いた？
「Ready, fight!!」
テレビの画面からそんな掛け声が聞こえてきて、対戦ゲームが始まった。
すると2人は画面に釘付けになってコントローラーをカチャカチャと動かし始める。
「あっ、やば！」
「やったー、そのまま落ちろ！」
「ああ、危ない」
なんか興奮しているせいか2人がこっちに寄ってくる。
「ねぇ私邪魔じゃない？」
「だめ、そこに居て」
立ちあがろうとすると力くんが思い切り引っ張って座らせようとするから、その拍子に転けそうになってよろめく。
「ちょっと！」
「わあ」
すると身体がジェイクさんの方に傾いて彼の体にぶつかった。
「ニキ、ヌナを使って邪魔すんなよ」
「違うよ、Aちゃんが勝手にヒョンの方へ」
「お前が引っ張るからだろーが」
待て待て、それでなぜ今度は私を押し付け合っている？
私はゲームの妨害アイテムじゃないんですけど？
「ちょっと、じっとしてて」
「いや、押すから動いちゃうんだって」
「あ、ニキヌナ見えない」
だから私はどう考えてもここに要らんだろ。
「それじゃ、私はここらで」
そう言って立ちあがろうとした瞬間、また力くんが私の腕を引っ張った。
「バカ、何すんの」
するとまたもや脚がもつれて、そのまま左に倒れる。
「危ないっ」
そんな私をジェイクさんが支えようとコントローラーを投げる。
そのままキャッチしてもろて、良かったね〜の結末を信じていたよ…オーストラリアくん。
「痛あああぁい！」
「あ、ニキヌナ！」
「うわっ、コントローラーがバウンドした！」
お前はそっちに興味を示すな。
「ごめん！大丈夫⁈」
ジェイクさんは私の体を支えてくれたので身体は無事だったが、投げたコントローラーがなぜか床を跳ねて私の頭にヒットした。
「大丈夫だと良いんですけど…」
あ、久しぶりに涙が出てきた。
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eng(プロフ) - 依鈴さん» わーありがとうございます！嬉しい！更新もっとがんばります^ ^ (3月3日 3時) (
レス) id: c7224089dc (このIDを非表示/違反報告)
依鈴(プロフ) - すごく面白いです！！毎日更新楽しみにチェックしてます！笑 頑張ってください！ (3月3日 2時) (レス) id: 71a1970ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eng | 作成日時：2024年2月25日 8時
