昼でもイケメン ページ31
「ここは俺のプライベート空間なのに」
「勝手に占領しないで下さい、ヒョン」
ヤンくんにランチに誘われて解放されていた図書室へ2人で向かった。
昨日と同じところにジェイ先輩が居て手にはアイスアメリカーノを持っている。
逆光浴びてて広告モデルかと思った。
「別にこっちに来なくても良いですよ」
「良いじゃん別に、話し相手になれよ」
「えっ」
またあの長文ツイートみたいな、会話にもならないスピーチが始まるのかと思うとゾッとした。
私はカバンから朝お祖母ちゃんに持たせてもらったお弁当を取り出す。
「おっ、もしかしてヨンサン食堂特製弁当？」
「特製というかただお祖母ちゃんが作ってくれただけですけど」
「俺のローストビーフサンドとそのキンパ、取り替えない？」
「逆に良いんですか？」
めちゃくちゃランクアップするのは嬉しいんだが。
「俺にとってはヨンサンキンパの方が格上だから」
ジェイさんはそう言って私のお弁当からキンパを取り、代わりに自分が買って来たベーカリーの袋を差し出す。
「いただきまーす」
「美味っ、やっぱりこの味だな」
「そんなに美味しいんだ。今日行こうかな、お店」
「本当？夕飯時は混んでるから、21時以降がいいと思うけど」
お祖母ちゃんのお店は昼に3時間だけ営業して、その後夕方から夜のメニューに変えて23:30まで営業をする。
土日は休みで、完全に会社員向けにお店を開けてる様だった。
「練習後の方がいいかな」
「私は22時までしか働けないから、その前に来れる？」
「うーん、ちょっと難しいかも」
「そっかぁ」
帰りはきっと力くんと同じ時間帯なんだろな。
そう考えるとヤンくんがお店に来るのは難しいかもしれない。
「あのさ」
「ん？」
「夕飯一緒に食べない？お客さんなら居てもいいんでしょ？」
ヤンくんがそう言うと隣で声を殺して笑うジェイ先輩が見えた。
それをヤンくんが睨む。
「ウチのお店かぁ…ちょっと恥ずかしいな」
お祖母ちゃんに何言われるか分かったもんじゃない。
それに力くんが帰って来たらややこしいことになりそう…
「振られてやんの」
「ヒョンうるさい」
「代わりと言っては何だけど…近くにカフェがあるから、そこでも良い？」
私の提案にジェイ先輩は驚いた顔。
「Aさんが良いなら、それで」
「分かった。じゃあ近くに来たらカトクしてね」
「良かったなー帰り遅くなるんじゃないぞ」
この人ほんとに高校生なのか疑いたくなるわ。
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eng(プロフ) - 依鈴さん» わーありがとうございます！嬉しい！更新もっとがんばります^ ^ (3月3日 3時) (
レス) id: c7224089dc (このIDを非表示/違反報告)
依鈴(プロフ) - すごく面白いです！！毎日更新楽しみにチェックしてます！笑 頑張ってください！ (3月3日 2時) (レス) id: 71a1970ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eng | 作成日時：2024年2月25日 8時
