手料理に飢える人々 ページ28
「僕も食べたい」
「えっ」
「あ、納豆お口に合いました？」
気付けば納豆ご飯を完食しているソンフンさんが私たちの会話に割って入ってきた。
「はい、気に入りました。また食べなきゃ」
日本でも好き嫌い分かれる食べ物を食べれるなんてすごくない？
私なんていまだにスンデとかエゴマの葉のキムチとか口に入れるのも躊躇するんだけど…。
「日本食こっちだと高いから外食はなー」
「でも私、そんなに料理できないんだけど。目玉焼きとか味噌汁くらいしか作れないし」
「それで良いよ。あとご飯があれば」
めっちゃ期待した目をした笑顔の力くんが見てくるけど…
「僕もそれで良い」
もう1人同じ様な顔して見てる人がいた。
「何でソンフニヒョンも入ってくるの」
「ひとり分を作るのは大変なんだよ」
「確かに」
納得する返しに思わず同意すると、力くんが私を睨んでくる。
私の料理ってそんな独占欲剥き出しにするほど価値ないぞ？
「じゃあ水曜日、ソンフンさんが来る日に何か用意しておきますね」
「やった、ニキ喜べ」
「えー、週イチー？」
「毎日作れるか。学校行ってんのに」
私がそう言うと、力くんが驚いた顔をする。
「え、Aヌナ学校行ってんの⁉︎」
「ヌナじゃないけど、今日からね」
「どこへ通ってるんですか？」
ソンフンさんが聞いてくる。
「お祖母ちゃんの知り合いの方が紹介してくれたとこです、確かハンリムってとこで」
「え…もしかしてジェイの高校か…」
「ソンフンさん、ジェイさん知ってるんですか？」
「まあ、ちょっと」
その名前が出てくるとは思わなかった。
あのおしゃべりマシーンとこんな穏やか貴族みたいな人が知り合いだったとは。
「あとソヌとかジョンウォナも知ってます」
「えー、本当ですか？」
人脈すごくない？
アスリートってみんなそんな感じなの？
「ちょ、誰？僕より友達たくさん作らないでよ」
「友達はまだ1人しか居ないし」
「誰？女？まさか男じゃないよね？？」
何でそんなに興奮してんの西村力。
「性別で言ったら男かな」
「何それ、どういうこと？」
「どうでも良いでしょ、性別なんて」
「いや重要だな」
何でそっち側なのソンフン氏。
「カトク見せて」
「はぁ？何でよ」
「やましいことがなければ見せれるはず」
「ないけどやだよ」
私の手からスマホを取り上げようする力くんの逃れようと腕も伸ばすと。
「もうしつこい…って、あ！」
力くんよりも大きいソンフンさんにいとも簡単に簡単に奪われたら。
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eng(プロフ) - 依鈴さん» わーありがとうございます！嬉しい！更新もっとがんばります^ ^ (3月3日 3時) (
レス) id: c7224089dc (このIDを非表示/違反報告)
依鈴(プロフ) - すごく面白いです！！毎日更新楽しみにチェックしてます！笑 頑張ってください！ (3月3日 2時) (レス) id: 71a1970ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eng | 作成日時：2024年2月25日 8時
