私を知ってる王子様 ページ25
「日本語…？」
私が思わず言った言葉に彼は私の顔をじっと見つめる。
うわーめっちゃ見てくる…。
「もしかして、Aさん…？」
「え、何で名前…？」
「おばあちゃん、この娘」
イケメンがそう言って立ち上がると、キッチンからお祖母ちゃんが出てきた。
「そうだよ、この子が孫のA」
「やっぱり?だと思った」
ニッコリ笑うと彼は嬉しそうに私を見た。
いやいや、なぜ私の知らないところで私が知られているんだ？
「…どういうことで？」
「お祖母さんがここに来る度に僕に自慢されてたんですよ、お孫さんのこと」
「まっ、自慢なんかしてないだろ」
するとイケメンはハハッと笑ってお祖母さんを見た。
お祖母ちゃんは彼と目が合うと満更でもなさそうな顔してる。
多分、好みのタイプなんだろな…。
「いつも写真を見せてくれて、Aさんの話ずっとしてましたよ。可愛くて賢くてって」
「えー、そんな褒め言葉は言われたことないんですけどね…」
お祖母ちゃんは自分の話をされるのが恥ずかしいのからすぐにキッチンに戻ってしまった。
「ずっと会いたいって言ってましたよ。日本はここと1番近い国なのになかなか会う機会がないって」
イケメンはお茶を飲みながらしみじみと思い出す様に話してくれる。
確かに小さい頃にここに来てからというもの、電話で会話したり手紙を送るくらいでお祖母ちゃんを1人ぼっちにさせてたな。
小学生の時に一人で韓国に行く話もあったけれど、結局私が体調崩して行けなくなっちゃったし…
後でお母さんからお祖母ちゃんがすごい残念がってたって聞いた。
「だからAさんが来ることになったって聞いた時、なんか自分のことの様に嬉しかったです」
「ん？」
「僕も、ずっとAさんに会ってみたかった」
なんかときめく様なことを言われた気がする…。
「あーさっぱりした」
私が固まってると背後から気の抜けた声が聞こえて、首に腕が回されたことに気づく。
「あれ、お客さんいたの」
「いや、分かってるなら離れてよ」
私がそう言って力くんから離れると、彼の目線がイケメンに行く。
すると目を見開いて指を刺した。
「あ、フィギュアの選手の人！」
「え？」
「ウチの事務所の、美少年」
ウチの事務所…？
「え？」
「あ」
「パク…ソンフン！」
ってこの人もアイドル練習生…？？？
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eng(プロフ) - 依鈴さん» わーありがとうございます！嬉しい！更新もっとがんばります^ ^ (3月3日 3時) (
レス) id: c7224089dc (このIDを非表示/違反報告)
依鈴(プロフ) - すごく面白いです！！毎日更新楽しみにチェックしてます！笑 頑張ってください！ (3月3日 2時) (レス) id: 71a1970ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eng | 作成日時：2024年2月25日 8時
