演技やめてもいいですか？【呪術廻戦】

演技8 ページ8

いや、確かに虐めるふりしてましたけど。そう思ってるのは普通ですけど。でも、今？








私は予想外の質問に混乱する。しかし顔には出さない。笑みを保ちながら、私は思う。







だって、理由も何も、義姉の言う通りにというか、作戦のために従っていたというか。








その理由を説明するには私の全てを話さなくてはいけなくなる。正直、私は彼らをまだ信用してはいないので、話したくはない。








なぜかと言うと、彼らと会話ことがないからだ。演技をしている時は会話が成立していなかったので、まともな会話というものをしたことがない。








だから今は言いたくない。そう今は、だ。信用できるようになったら、話したいと思っていた。しかし、今ではない。








しかし、それ以外の理由が見つからない。逃げようとしても、この距離だと抑えられてしまうだろう。







そこで、私は話題変えに出る。









「ええと、それより他のことをーー」








七海「話を逸らさないでくれますか？」









七海さんは、更に顔を険しくした。眉間にシワが寄り、圧を感じる。









ですよね！話題逸らすの下手すぎ、私…！








…どうやら、話す以外に選択肢はないようだ。

















「……義姉に、言われたんですよ」










七海「は？」










灰原「え？」










すると、私に向けられる視線が少しきつくなった。










まぁそうだよね。だって純粋な少女を演じてる義姉しか見たことないんだもの。









私は、彼らの反応を一々気にしていては仕方がないと、説明を始めた。

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