演技30 ページ30
Aが五条と話していた同時刻、
カーテンで光が遮られ、仄暗くある部屋の主人である女はブツブツと呟く。
「なんで、なんで私がこんな目に合わなきゃいけないの。あいつがゴミの分際でしゃしゃり出たから…。Aが…っ！！」
女の髪は乱れ、目はぎょろぎょろと忙しなく動き、血走っている。更にはクマも出来ており、一睡もしてないようだ。女は怒りをぶつけるように床に敷いてあるカーペットの毛を毟り取る。
「あいつ…！！全部あいつのせいよ！！あいつが、あのゴミがっ…！私を狂わせた！！皆に明かして、っ、全部…！Aが、皆と…っ、悟様と、幸せになるなんて許さない！！！」
女の怒りの矛先は幡森A。女の義理の妹である。
「ああぁぁあぁっ！！許さない許さない許さない許さない許さない！！あいつだけはっ、絶対、っに、幸せになんてさせない！！！」
女は一人でただ怒り狂う。その怒りは何度も湧いていたのだろう。女の周りには服や文房具、割れた花瓶や抜けた髪に埃が降り積もっている。
女は子供のように感情を露わにしてドタドタ暴れ回り、地団駄を踏む。しかし怒りは発散されないようで、女はタンスを掴み倒す。その時露わになった女の身体には爪の跡がしっかりと残っていて、歯ぎしりは止まらない。
そんな時、ギィ…と女の部屋のドアが開いた。
？「初めまして、幡森美夜さん」
「…あんた、誰よ」
部屋に現れたのは、茶髪に腰まである長い髪を持った、美しいという言葉が似合う女の子だった。
女＿＿美夜は見知らぬ女の登場に一気に怒りが冷めたようで、キッと女の子を睨んでそう問う。
すると女の子は、「ふふ」と微笑んで名乗った。
「私は貴女の協力者ですよ、幡森美夜さん。私、貴女と同じで幡森Aが大っ嫌いなんです」
「…Aが…？」
「ええ。一緒にAを陥れませんか？」
美夜はそう言った女の子に、ニヤリと笑みを見せた。
ーーーー＊
これにて1章完結となります！
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AO777 - おとひびさん» 爆笑していただけて何よりです〜！いい感じにつながっているか本当に不安だったのですが、そう言っていただけてホッとしました。ありがとうございます！ (12月17日 12時) (
レス) id: e34a889bc1 (このIDを非表示/違反報告)
おとひび(プロフ) - クマのぬいぐるみ爆笑ですwww続きがあるとは思わなかったです、！いい感じに繋がってて楽しみです✨頑張ってください！ (12月14日 21時) (レス) @page31 id: 72762186eb (このIDを非表示/違反報告)
AO777 - ぷりんさん» 毎度毎度本当にありがとうございます〜！神作、と今後も言っていただけるよう精進して参ります！頑張ります！ (12月13日 21時) (レス) id: c3c7964942 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - 本当に神作ですね!!更新頑張ってください! (12月12日 18時) (レス) id: 43dfb5bec0 (このIDを非表示/違反報告)
AO777 - なつきさん» こちらこそ嬉しいコメントをありがとうございます！五条さんの雰囲気づくりは大変で、手こずっていたのでそう言っていただけて安心いたしました。できる限り更新頑張ります！ (12月9日 12時) (レス) id: c3c7964942 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AO777 | 作成日時：2023年9月29日 18時
