演技19 ページ19
美夜「しゃしゃり出てくるんじゃないわよ！立場をわきまえなさいっ！あんたみたいな汚らわしい人間を仕方がなくお父様が引き取ってやったというのに…！」
義姉は私を見て怒り散らかす。スーパーで駄々をこねる子供のようだ。
周りを見れば、夏油先輩と家入先輩は義姉を信じられないような目で凝視している。
義姉にそろそろ気づかせてやろうかと思い口を開こうとすると、義姉の隣で五条悟が立った。
どうするつもりだろうか？
五条「美夜」
美夜「何よ………っ！」
義姉は五条悟を視界に入れた後、少しの間フリーズする。そして周りを見回すと、状況を理解したのか、赤く染めていた顔を真っ青にして、震え始めた。
美夜「ぁ……いや、ち、違うの、違う……悟っ！」
違うも何もないだろうに。
醜く言い訳をする義姉は、婚約者である五条悟の腕を取る。がしかし、その手はすぐに振り払われてしまった。
美夜「さ、悟」
五条「…そうやって、呼ぶんじゃねーよ」
美夜「…っ！」
五条悟は冷ややかな視線を義姉に向けるものの、裏切られたような、そんな表情を浮かべながらそう言った。その対応に、義姉の顔は真っ青を通り越して真っ白になる。そして、縋るように他の二人に話しかけ始めた。
美夜「傑っ！硝子っ！私はーー」
夏油「美夜、やめてくれ。私は君の言い訳など聞きたくないよ」
家入「……お前は、そういう奴だったんだな」
美夜「ぁ…」
彼らもまた、裏切られたような表情を浮かべてそう言った。義姉は「嘘、嘘よ…」と呟きながら後ずさる。そして、再度私をきつく睨んだ。
美夜「あんたよ、全部あんたのせい…っ！やっと婚約出来たのに…！！あんたのせいよぉぉ！！！」
義姉は机に置いてあった呪具を持つと、一直線に私に向かってきた。避けられることを想定していない動きに、私は呆れながら避けようとする。しかし、
「っ…！？」
途端、身体が動かなくなった。
まずい、忘れていた。これは義姉の術式だ。視界に映る生物全てを5秒間固定させるというもの。
義姉があまり使わないから頭から抜けていた…！
そうしている間に、どんどん義姉は近づいてくる。
このままじゃ…
私は反射的に目を瞑る。
しかしいつまで経っても痛みは湧いてこない。不思議に思い、目を開ければ、
美夜「なっ！？」
「…は」
五条「やめろよ」
五条悟が、そこにいた。
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AO777 - おとひびさん» 爆笑していただけて何よりです〜！いい感じにつながっているか本当に不安だったのですが、そう言っていただけてホッとしました。ありがとうございます！ (12月17日 12時) (
レス) id: e34a889bc1 (このIDを非表示/違反報告)
おとひび(プロフ) - クマのぬいぐるみ爆笑ですwww続きがあるとは思わなかったです、！いい感じに繋がってて楽しみです✨頑張ってください！ (12月14日 21時) (レス) @page31 id: 72762186eb (このIDを非表示/違反報告)
AO777 - ぷりんさん» 毎度毎度本当にありがとうございます〜！神作、と今後も言っていただけるよう精進して参ります！頑張ります！ (12月13日 21時) (レス) id: c3c7964942 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - 本当に神作ですね!!更新頑張ってください! (12月12日 18時) (レス) id: 43dfb5bec0 (このIDを非表示/違反報告)
AO777 - なつきさん» こちらこそ嬉しいコメントをありがとうございます！五条さんの雰囲気づくりは大変で、手こずっていたのでそう言っていただけて安心いたしました。できる限り更新頑張ります！ (12月9日 12時) (レス) id: c3c7964942 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AO777 | 作成日時：2023年9月29日 18時
