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演技16 ページ16

「おはようございます」




七海「おはようございます。幡森さん」





灰原「おはよう!」







そして次の日。




私は教室に入り、二人に挨拶をする。すると、いつもは返ってこなかった挨拶が返ってきた。それに、じんわりと心が温まる。




これが、友達というやつだよね。





「ありがとうございます。同世代の方と会話をしたのは6年ぶりで…こう言うのを友達と言うんですよね」




嬉しさを噛み締めながらそう言うと、七海さんが更に顔を険しくし、灰原さんはきょとんとした。





あれ、何か私間違えた…?






七海「……幡森さん、これは同級生としては普通の会話なんですよ…」






「そうなんですね。あ、じゃあ私は友達ではないと…」





七海「違います!」






七海さんは申し訳なさそうな顔をして私の肩を掴み、言ってきた。彼、こんな表情もできるんだ。そんな新たな発見を嬉しく思いつつ、私は尋ねる。







「ええと、では私は友達だと…?」






灰原「そうだよ!」





すると、申し訳なさそうにする七海さんに変わって、灰原さんが眩しい笑顔でこう言った。




「…!そうなんですね」




友達という言葉に嬉しくなる。ニコニコとしていると、七海さんがポケットから携帯を取り出した。





七海「嫌でなければ連絡先を交換しませんか?」





「連絡先…」





灰原「僕もしたいな!」





「……では、ぜひ」






私はポケットから、今朝義姉から渡されたお古の携帯ではなく、私が任務のお金で買った携帯を取り出した。義姉の携帯など使いたくないもの。




そして、空だった連絡先欄に二人の名前が表示される。




それが嬉しくて、






「ありがとうございます」





そう言うと、七海さんに視線を逸らされてしまった。





…私、何かしたかな?















.


















.


















灰原「七海どうしたの?」



七海「……いや、彼女の笑顔を眩しく感じて」



灰原「ああ、確かに!」






この後こんな会話があったことを、私は知らない。

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AO777 - おとひびさん» 爆笑していただけて何よりです〜!いい感じにつながっているか本当に不安だったのですが、そう言っていただけてホッとしました。ありがとうございます! (12月17日 12時) (レス) id: e34a889bc1 (このIDを非表示/違反報告)
おとひび(プロフ) - クマのぬいぐるみ爆笑ですwww続きがあるとは思わなかったです、!いい感じに繋がってて楽しみです✨頑張ってください! (12月14日 21時) (レス) @page31 id: 72762186eb (このIDを非表示/違反報告)
AO777 - ぷりんさん» 毎度毎度本当にありがとうございます〜!神作、と今後も言っていただけるよう精進して参ります!頑張ります! (12月13日 21時) (レス) id: c3c7964942 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - 本当に神作ですね!!更新頑張ってください! (12月12日 18時) (レス) id: 43dfb5bec0 (このIDを非表示/違反報告)
AO777 - なつきさん» こちらこそ嬉しいコメントをありがとうございます!五条さんの雰囲気づくりは大変で、手こずっていたのでそう言っていただけて安心いたしました。できる限り更新頑張ります! (12月9日 12時) (レス) id: c3c7964942 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AO777 | 作成日時:2023年9月29日 18時

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