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4話 ページ5

side武久

秋樽「…能ある鷹は爪を隠すって良く言うよな。」

少し書類から目を上げるとトレーニングしながら報告書を読む大隊長。

武久「大隊長、トレーニングするか資料を読むかしてください。」

秋樽「おお。そうだな。」

全く……

秋樽「Aが魔神と呼ばれる由来がまだわかんねぇけど、アイツ隠し球持ってるな。」

武久「……」

炎を喰らって炎を吐き出す姿はゲームの世界のドラゴンであって魔神ではない。

秋樽「報告書の備考欄、おもしれーぞ。炎の女神とか炎を纏った男が居たとかまるで都市伝説だな。」

アイツは炎を人型に出来るのか。

それを自在に操るのか…


秋樽「大隊長と中隊長にはお前の能力を開示させて任務に活かすように組む義務がある。」

A『はぁ……』

少し困惑してるのがわかる。

秋樽「ここに、お前の能力に炎の女性とか男性とか色々書かれてるわけよ。」

そして、顔が強ばる。

A『……はい。』

腕を横に水平にして口から炎を吐き出す。

奴の腕に止まって凛とした姿勢でコチラを睨む炎を纏う男。

A『私はあ…森羅みたいに肉弾戦は苦手です…紅麗は力強いし…紅麗自身も色々能力あるから…』

くれい。

あの炎の男の名か。

まるで「焔ビト」だな…

A『……』

ペタリとしゃがむA。

秋樽「おいおい…」

紅麗と呼ばれた男は飛んできて大隊長に拳を振るう。

秋樽「待て待て。ご主人様が倒れたのは俺のせいか?」

紅麗は尚も攻撃の手を緩めることをしない。

もし仮に、

成人男性ぐらいの身体全てを炎で作っているとしたら?

勿論、それ程までに濃い炎ならば力は桁違いに上がるだろう。

そしたら、第8の勢力はより強くなる。

隊員の命なんて省みる事をしなければ。


秋樽「Aは我が身に変えても誰かを守るという意思が無意識の領域にある。でなければ、あんな危険な技を2つも生み出そうとしない。」

そうだ…!

アイツにとって紅麗は肉弾戦の手段の1つに過ぎない。

森羅「……ばーか。」

救護室で眠るAを罵倒する森羅。

紅麗とやらはずっと主から離れない。

主が倒れたら消えるものだと思ってたが。

A『……んぅ…』

紅麗が自分の身を削って炎の玉を作り出す。

A『……』

全てを炎の玉にした物を1口で飲み込む。

A『すみませんでした。』

もう1つの炎の名は「紅」。

炎を翼にして飛ぶそうだ。

そちらは濃い炎ではない為よく使うらしい。

コイツは見張ってないと死にそうだ。

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- ジョーカーとの関係などいろいろ気になります!とても面白いです!続きを楽しみにしてます!頑張って下さい。 (2020年7月6日 18時) (レス) id: def185814e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2020年3月10日 15時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
あに芋 - この小説めっちゃ好きです!!続きが気になります!早く紅との接触が見てみたいです!!更新待っています!! (2020年1月9日 19時) (レス) id: d6f2ad8f63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ペテン師 | 作成日時:2019年12月25日 21時

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