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10話 ページ11

sideA

爆発と同時に知ってる気配が私の体を強ばらせる。

ジョーカー【さあ、マリオネット。】

全員が退却してる中で誰も見ていない。

煙でCome to me.

そして不気味なマーク。

煙に導かれるままに家の中を歩く。

ジョーカー【良い子だ、マリオネット。】

誰も居ない部屋。

ぽつんと置かれたぬいぐるみを抱いて部屋を出る。

誰も私が居ない事に気づかないんだろうな…

もし命令違反って言われたらどうしよう……


ジョーカー「マリオネットが動かないな……仕方ねぇなぁ。」


ジョーカー「愛しているぜ、」


ジョーカー【マリオネット。】

また私の意識は遠のいていく。


気づいたら裏庭に居た。

知らない間に箱も持たされてる。

A『紅麗……』

出した覚えのない彼はまた自分を削って私に差し出す。

A『……』

まだ知っている気配が居る…

A『何も知らない世界がどれほど怖いかわかんないよね…』

紅麗は返事をくれない。

A『1番近くに居る人も知らない。誰よりも見えない誰かが居るんだよ……怖いよねぇ…』

嘲笑しては火を食べて表に出る。

アーサー「勝手な行動は違反だぞ。」

言われなくてもわかってる。

私だって命令には従いたい。

けれど

A『……私の事、何一つ知らないくせに。』

奴の命令には身体が勝手に反応する。

やりたくなくても、私の意志など関係ない。

アイリス(…あんな冷たい目なんてした事ないのに…いつも無表情ならがも温かい視線と優しい故の冷たさが…ない…)

泣いてる少女のそばに立つ。

彼女は私の手に持つものを見てはまた泣く。

A『慰める言葉は思いつかないので。』


大隊長と2人きりになりました。

秋樽「遺族の思いに寄り添えようとしたのか?」

A『私は同じ経験があるとはいえ、記憶も無ければ語彙力も無いので。』

秋樽「…お前は、そうだったな…記憶がしっかりあるのは何時からだ?」

A『度々記憶を無くすので何とも言えませんが、訓練校に気づいたらいました。』

秋樽(嘘を言ってるわけではねぇ…)

不信感を募らせていますか?

A『……私は奴のお人形なので。』

秋樽「奴って誰だ。」

A『分からないです。いつも私をマリオネットって呼ぶんです。だからお人形。』

秋樽「…」

A『私だって私の事すら覚えていない私なんて大っ嫌いです。』

秋樽「…っ…悪かった。責めてる訳じゃない。そんなに手を握り込めるな、ほら帰るぞ。」

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- ジョーカーとの関係などいろいろ気になります!とても面白いです!続きを楽しみにしてます!頑張って下さい。 (2020年7月6日 18時) (レス) id: def185814e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2020年3月10日 15時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
あに芋 - この小説めっちゃ好きです!!続きが気になります!早く紅との接触が見てみたいです!!更新待っています!! (2020年1月9日 19時) (レス) id: d6f2ad8f63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ペテン師 | 作成日時:2019年12月25日 21時

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