誰ですか、貴方達【超特急】Part2 (ページ10)

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泣きそうじゃん、無視だ、無視。ページ10

太陽さんの家に向かう途中、はっとあることを思い出した私は足を止める。

「？...(そら)さんどうしたん？」

足を止め心配そうに聞いてくる太陽さんに

『...すみません、...一旦家に帰ります。

準備...とか終わってからそちらに向かいます...』

すみません...と言い踵を返し来た道を戻る
一歩踏み出したところで方向を変え太陽さんの元に戻る

『...住所、教えて下さい...』

こうしてまだ少し間抜けな顔をしている太陽さんを置いて家に戻った。

...いやね、忘れていたんだ。我が弟と妹のことを。

翼に関しては学校のあとそのまま直行で習い事なので心配入らない。問題は陸だ、

陸は確か今日の朝

「今日四時間だから、昼食ってすぐ帰ってくる」

そう言って家を出て行った。今、13時を過ぎたところだ

ナンパ野郎に絡まれてた時間と、その後のお喋りの時間が長すぎたようだ、

多分もう陸は帰ってきている。

そんなこんなで家に着き、中に入った。その瞬間

『ただいま...うぐっ』

「...おかえり、姉さん

どっか行ってたの」

ﾄﾞｽｯと危ない音を立てながら私に抱きついてきた陸。

『た、ただいま...とりあえず、離して...

.....く、苦しい...』

なんとか陸に手を離してもらい、リビングに入る
そしてすぐさまキッチンに直行し、冷蔵庫を開け中に入ってる材料の確認をする。

「姉さん？何してんの？」

『あー...ちょっと私、今から知り合いの家でご飯作ってくる、

...もしかしたら帰るの遅くなるかもしんないから...翼の迎え、よろしく』

ご飯は作っとく、と言ってじゃがいも、人参、とせっせと材料を取り出し調理に取り掛かる

すぐできるし、定番のカレーを作り置きすることに。

陸がすっげぇ泣きそうな顔してるのは無視で。