誰ですか、貴方達【超特急】

わがままだったかな... ページ40

僕、福田佑亮は



相当な失敗(？)を犯してしまったかもしれない




自宅に戻って一人反省会







「...ど、どうしよう

過ぎたこととはいえ、女性の家に上がり込むなんて、やっぱダメだよね...」





しかも凄いワガママっぽく言っちゃたし...うわぁどうしよ...


と、自己嫌悪に浸る








でも






『...ふふ』






吉村さんの笑顔、





「...可愛かったなぁ」



普段は見せてくれない表情が見れてちょっと満足




...兄弟、弟と妹がいるってわかったときはちょっと嫉妬した









「...なんで？」






なぜ？何故兄弟がいると聞いて嫉妬？何に？誰に？


そんなの、自問自答しなくたってわかる







嫉妬してるのは、吉村さんの兄弟に対して



そして、同じ屋根の下にいるってことに対して、妬いてた







それって...




「相当、キてるな...僕」



会ったのはこれで二回目、確か


しかも初めての時なんて二人で話したりっていう余裕もなかった









...これが世にいう、一目惚れ？なの？







「...わからない、取り敢えず...


寝よ」






こうして僕は考えることを放棄して、布団に潜った









...けど、寝ようにも寝れない、さっきは凄まじい眠気が襲ってきてたというのに





「うー...寝れない...」








目を閉じて寝ようとする度に








___福田さん



吉村さんの僕を呼ぶ声が耳元で聞こえる









...先程僕は、吉村さんの家に上がるまでの段階が、ちょっとわがまますぎたかな、と


後悔していた





...が、わがまま言ってよかったかも




そして僕は自然と眠りに落ちていった









___吉村さんの事、他のメンバーよりも一つ多く知れたから、


吉村さんに僕のこと、一つ多く知ってもらえたから









隣の家の特権、てやつ

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