家、.........あ、忘れてた ページ38
と、いうことで、只今家の中です
「お、お邪魔しまーす」
夜、ということを配慮して先程より少々小さい声で福田さんが入ってくる
『...どうぞ、お上がり下さい』
玄関に上げ、リビングに通し、お茶を出して
ほっと一息ついたところで思い出した
『...あ、』
忘れてた
「え?ど、どうかしたの?吉村さん。」
声が漏れてしまったようで、福田さんに心配されたが、まぁそんなことは気にしない
『あー...いえ、親がいないとはいえ
陸と翼が寝てるので...』
なるべく静かに、そう言おうとしたが福田さんの言葉に遮られた
「えっ、吉村さん兄弟いるんだ?」
意外そうな、けどどこか納得したような顔で私に聞いてきた
私に兄弟ってイメージはあまり無いだろう、そう思っていたが
『はい、高校生の弟と中学生の妹です。
私が一番年上なんですよ、...見えませんよね
そもそも、私に兄弟っていう感じもしないですし...』
「そんなことないよ!その、
寧ろ...吉村さんに兄弟いて納得って感じ
なんか、面倒見とか良さそうだし優しいし、.......き、綺麗だし...」
そんなことはない、と真っ直ぐに否定してくれた。
ちょっと嬉しい、とか思ったり。
『ありがとうございます...そんなこと言って頂けるなんて
福田さんも充分優しい方ですよ。』
ところで、最後なんと言いました?聞こえにくかったんですけど...
お礼と共にそう付け足すと
「...えっ、あぁ、え、と
...な、何でもないよ!そう!
独り言だから、気にしないで!ね!?」
『え、...あ、はぁ』
なぜだか必死に弁解させられて、しどろもどろになりながらも返答した
なんだろう、この短い時間で福田さんのこと、少し知れた気がする
焦った顔とか、この間行ったLIVEの時とは違う別の意味で素敵な笑顔とか
ここには、8号車の人も知らない
福田佑亮
っていう人がいるんだ
人気者を独り占めしてるって、ちょっと優越感
『...ふふ』
「?...吉村さん?」
なぜだ、疲れているはずなのに、全くそれを感じない
『...それだけ、今が楽しいってことかな...』
そう呟き、福田さんとの会話に戻った
只今の時刻、23時50分
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ネーヴェ(プロフ) - エムさん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年1月3日 20時) (レス) id: 39a6bf43e1 (このIDを非表示/違反報告)
エム - そうだったんですね!すいませんm(__)mいろいろ大変だと思いますが、頑張ってください(^^)これからも、愛読します! (2018年1月3日 18時) (レス) id: da9858bef5 (このIDを非表示/違反報告)
ネーヴェ(プロフ) - エムさん ありがとうございます!主人公の名前についてなんですけど、始めたばかりで機能を理解している訳では無いのでやり方がわからないんです^^;そのうち変えられるようにしていきます。頑張ります!ご愛読の程よろしくお願いします!^^* (2018年1月3日 15時) (レス) id: 39a6bf43e1 (このIDを非表示/違反報告)
エム - このお話めっちゃ好きな感じで、楽しんで読んでます(^^)ところで、主人公の名前が変えられないのはわざとですか?もしそうだったらすいません、スルーして下さい(^^)これからも、更新頑張ってください(^^) (2018年1月3日 11時) (レス) id: da9858bef5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネーヴェ | 作成日時:2018年1月1日 7時