【ハイキュー】前髪は長くなくてもいい

前髪290cm ページ9

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「日向か谷地さんくらいだったジャン⋯自分から話しかけに行く人。それに前よりだいぶ猫背治ってる」











そう言い残してそそくさと消えていった。ついでに仁花ちゃんと話していた翔陽くん(の寝癖らしき髪)をバカにして。


⋯まじで、そんな所までみてくれてんの？すごいなぁ⋯

ていうか烏野の部屋から全然人来ない⋯









ドアの前に行き、ノックする。












「はーい⋯？あ、A。おはよ、」


「A！？おはよ〜！！」


『！？』













少しドアを開けて私だとわかった大地さんがおはよう、と言う前にそれを孝支さんが遮って飛びついてきた。

ので受け止める。













「えっ⋯俺今Aに抱きしめられてる？？？」


「スガ？？？」


「うぃっす」











少し引きながら二人と中にいた人達に挨拶をし、全然人が出てこないので⋯と伝えると、部屋の中を見ながら













「あぁ⋯山口がなかなか起きなくて」と言われたので後ろからひょこ、と覗き込む。

見事に枕を抱きしめて爆睡している忠くんがいた。寝顔かわいい。



代わりに起こします、と言ったらすまん、と言って出ていった。













「じゃあ頼んだ」


「俺ももう少し寝てれば⋯」


「スガー？？」


「ごめんねA」


「とか言いつつ俺も⋯とか思ってる縁下氏」


「木下。」


「っス」


『⋯ぁ、はは⋯』















ぱたん、と閉められたドアを見届け、忠くんを起こしにかかった。⋯蛍くんが起こしてあげればすぐだと思うんだけどなぁ⋯

「無理デース」と言ってしらっと消える蛍くんを想像しながら忠くんの体を揺する。













『あ、あのぉ⋯た、忠くん⋯？？おっ、起きて⋯』


「んん⋯」


『忠く、』


「Aちゃ⋯す⋯き、」


『あああ忠くんっっっ！！！？！？！？』


「うわあああっ！？⋯Aちゃん！？」


『⋯⋯わ、私っ、何も聞いてない！！！！』


「え"！？！？」












Aちゃん！？と呼ぶ声を無視して走って逃げた。食堂でマネさん方に悲鳴みたいなの聞こえたけど大丈夫だった？と心配された。⋯大丈夫デスヨ











「Aちゃん⋯？？箸持ち手逆⋯」


『⋯ぇ、？あ⋯ほんとだ⋯』


「Aちゃん、それ水じゃなくて醤油」


『？？⋯す、すみません⋯』









前言撤回。かなり動揺してるし大丈夫じゃない。










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