前髪284cm ページ3
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「1番が4番に壁ドン!」
「木兎お前さっきからなんで俺ばっかピンポイントで当ててくんの?」
「日頃の、というかもう全体的に行いのせいですよ」
「そうだそうだ!」
「当たり強くね?」
そうして始まった王様ゲーム。
開始から結構回っているが、今のところ黒尾さんは王様の命令全てに該当する番号を引いている。
一度も王様になっていないし、隣で翔陽くんがガッツポーズしてるから、細工(という名の呪い)は大成功だと思う。
因みに言うと私は王様にもなっていないし、命令を実行する番号も引いていない。ゲームが始まると少し楽しくなってきてしまい、当たらないのがもどかしいとすら思い始めている。
「なんで俺が黒尾に壁ドンなんかしなきゃなんねーの?どうせならAが良かったんだけど」
「スガくんそんなこと言うなって!ほら、俺だってなかなかいい顔だろ?」
「あ"?」
「っス」
孝支さんが般若のような顔をしながらダンッ!と壁に手を着いた。
一応爽やかキャラで売ってるんだからあまりそういう顔しない方がいいんじゃ⋯(もう遅い)
「チッ⋯Aのほうがいい顔してるに決まってんだろ」
「⋯そうだそうだ」
「研磨??」
Aのほうが、かわいい⋯
そう呟いて控えめに私の目を見てくる研磨さん。ふぅん、可愛いじゃん(?)
なんだか気恥ずかしくなり、少し下を向いてしまった。研磨さんも心做しか耳が赤いように見える。幼女かって(なんて?)
「はい!もう次!!そろそろ俺王様になりたい!!」
「はぁ⋯ま、とりあえず進めましょう」
「次王様になったら黒尾に何命令しようかな〜」
「俺は王様に一生なれないこと前提ですかそうですか」
おれも、そろそろ王様やりたいな〜なんて、可愛らしい笑顔を浮かべる翔陽くんにそうだね、と返しながらくじを引く。
紙を開いた時、翔陽くんの肩が下がったのが見えたので王様ではなかったのだろう。その代わり、
「俺の時代がキタ!!!」
と声高らかに拳を突き上げて立ち上がる黒尾さんが視界に入ったので、翔陽くんが更に落ち込んだ。
クソッ⋯、っていう呟きが色々なところから聞こえてくるんだけどそんなに黒尾さん嫌われてるの??(違う)
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奥山乃愛(プロフ) - ネーヴェさん» わかります!みんなかっこいいし可愛いから!選べませんよね! (2022年8月22日 14時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ネーヴェ(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます!今のところオチは全員分書きたいなと思ってます()私自身推しが決めきれないので…!頑張ります!! (2022年8月22日 13時) (レス) id: 4bf44a0056 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!出来たら全員のキャラに愛されたいです!(恋愛的に)無理せずに頑張ってくださいね!あと落ちは全員落ちみたいなのが見てみたいです! (2022年8月19日 19時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ネーヴェ(プロフ) - 全推しさん» ありがとうございます!前作以前や番外編の方にもコメントして頂いてありがとうございます。番外編の方でツッキー落ちifを載せようと思っていますので、少々お待ち頂けますと幸いです。更新頑張るのでよろしくお願いします! (2022年7月14日 11時) (レス) @page21 id: 4bf44a0056 (このIDを非表示/違反報告)
全推し - 大学合格おめでとうございます!お話楽しみにしてます! (2022年7月10日 11時) (レス) @page13 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネーヴェ | 作成日時:2022年1月22日 14時