前髪238cm ページ5
.
そして翔陽くんと灰羽くんも来て、練習をしていた。
休憩中、なんで敵同士なのにそんなにアドバイスをしてくれるのか、と蛍くんが黒尾さんに問いかけた。
「ボクが親切なのはいつものことです。」
「……」
「……」
『……』
「閑谷チャンまでそんな目しないでくんね?美人が台無しだぜ?」
「黒尾さんAを口説かないでください!俺のなんで!」
「チビちゃんキャラはどうした」
隣でなんか言ってる翔陽くんを無視してんん、と軽く咳払いをした黒尾さんは続けた。
「"ゴミ捨て場の決戦"ってやつをさ、なんとか実現させてみたいんだよね。」
監督があとどれだけ現役でいられるかわかんねぇし、と言った黒尾さん。
確かに猫又監督はもう随分音駒を指導していると聞く。いつ引退してもおかしくはない。
公式戦で、東京の舞台で、ネットを挟んで戦う。…
確かに、実現したら、いいなぁ…なんて考えていた。
.
少し経ってゲーム再開。
赤葦さんの少し乱れたトスを、わざとブロックに当てて体制を立て直し、真っ直ぐに打ち切った木兎さん。
いや、私は正直灰羽くんが普通にブロックしたのかと思った…
やっぱりまだまだ勉強不足だ。
翔陽くんは目を輝かせてかっけぇ〜!!と無意識に木兎さんをおだてている。天然ってすごいなぁ…
まぁ私は少し無茶な体制からもちゃんとトスをあげた赤葦さんのほうがかっこよく思えたけど。
「ふふ、ありがとう」
『……ぇ、!?』
「…声に出てたケド」
「ははっ、閑谷チャンも言うねぇ〜俺も褒めてくんない?」
「安心してくださいコイツは黒尾さんのことなんて全く見てませんから」
「ツッキー…??」
近くにいた三人は聞こえていたらしい。てか声に出てたのか。
恥ずかしくて下を向いてしまった。
「あ、顔赤い」
『っこ、これは…仕方ない、…っ!』
木兎さんが翔陽くんにアドバイスし終わり、またゲーム再開。
灰羽くんのスパイクをあげ、トスは翔陽くんに上がった。
そこに立ちはだかる三枚の壁。
.
612人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ネーヴェ(プロフ) - Wingさん» 何度も読み返して⋯!!とても嬉しいです本当にありがとうございます!!続編も頑張ります! (2021年12月19日 9時) (レス) id: 4bf44a0056 (このIDを非表示/違反報告)
Wing(プロフ) - 大学受験お疲れさまでした。何度も読み返していました。続編も楽しみにしています。 (2021年12月18日 22時) (レス) @page50 id: 8c6a1b2baa (このIDを非表示/違反報告)
ネーヴェ(プロフ) - kanaさん» 待ってて下さって本当にありがとうございます…!!息抜き程度にちょくちょく戻ってくる予定なので、気長にお待ち頂けますと嬉しいです。頑張ります!! (2021年6月8日 22時) (レス) id: 4bf44a0056 (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - わ(*´∀`)♪更新待ってたので嬉しいです!ヽ(*´∀`)ノ大学受験なんですね(><)頑張ってください!(^-^)/ネーヴェさんのペースで更新頑張ってください!^^*応援しています!(^-^) (2021年6月8日 22時) (レス) id: f10d79eed1 (このIDを非表示/違反報告)
ネーヴェ(プロフ) - sarinaさん» ありがとうございます!頑張ってきます^^* (2021年6月8日 7時) (レス) id: 4bf44a0056 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ネーヴェ | 作成日時:2020年7月5日 15時