【ハイキュー】前髪は長くないと…

前髪7cm ページ7

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『…え、ぶ、部活…でっ、できないのっ…！？』




「スマン！！！」









これでもかと声をあげて謝ってくる翔陽くん。









なんでも、中学時代最初で最後の大会、そこで当たったチーム…北、何とか中のせ、せったー…？？









…とにかく、高校では必ず倒す、と決めた相手が同じ高校、しかもバレー部に居たと言う。






そんな彼と喧嘩になって色々あって教頭先生のズラを吹っ飛ばしてしまったらしい。









『…翔陽くん……ばかぁ…』




「っうー…ほんっとごめん！

主将にも叱られちゃって…しばらく体育館で練習できないんだ…」









だから明日から朝早くに学校行ってこっそり体育館を使わせてもらうらしい。秘密の特訓！！と翔陽くんは少し興奮気味だった。









『…それで、今度の土曜日の試合で勝たないと、…ってこと、かぁ…』




「そう！…だから、暫く朝一緒に行けないや…A、朝あんま得意じゃないだろ？

だから付き合わせるのも悪いし…」




『…べ、別にそれはいいんだよ、…ただ……はぁ…』









そう。朝一緒に登校できるできないは正直どうでもいい。(でもやっぱり人目は気になる)







私は元々部活に入るつもりがなかった。





それだというのに翔陽くんは私の許可無しで勝手にバレー部に入部届けを出してしまっていた。









…つまり、私は明日の放課後、一人で体育館に向かわなければならない。これ以上の地獄はきっとない。







しんどい。






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